第5期生 紙谷 あゆ美さん

紙谷 あゆ美さん 第5期生
横浜市立大学附属病院 内視鏡センター
看護師

– 現在のお仕事について簡単にご紹介ください

横浜市立大学附属病院の内視鏡センターで看護師をしています。
病棟や外来ではなく、内視鏡検査のみ行う専門部署で働いています。夜勤はありません。

– 教授システム学専攻(以下,GSIS)に入学しようと思ったきっかけを教えてください

2007年だったと思います。そのころ私は別の大学で遠隔教育を受けていました。
D大学にI先生という方がいらっしゃるんですが、そのI先生のご紹介で鈴木先生にお会いする機会がありました。
飲み会の席だったんですが、「その大学は学費が高いだろ?それに学士をとるより修士をとったほうがいいよ。うちにこいよ。」と鈴木先生に誘われました(笑)。
社会人経験もあって、なおかつ大学への通学歴があれば(出願資格認定審査が)通るかもしれないし、受けてみたらと言われました。
それじゃあ受験しちゃおうかな、と。

– それでは、教授システム学に興味をもったきっかけは?

BLS(心肺蘇生法)に関わる仕事をしていて、インストラクショナルデザイン(以下、ID)という言葉を知ったんですね。IDを学んで生かしたりしてるこ とが、前の部署では自分のステータス、スキルになるものでした。IDを生かすというよりも、それを知ってるということのほうが大事なくらいの時期だったん ですけど。

– なるほど。もともとIDに関心がおありだったんですね。それでは実際にGSISに入学してみていかがですか?

ほとんど実践型の教科で、私には向いてますね。
ここにきて思ったのは、遠隔といっても顔合わせは大事だなということです(笑)。
この専攻は、教科によっては田町(CIC東京)でのスクーリングも少しあります。
顔をあわせるとどうしてもしゃべることになるし、だんだん広がったような気がします。

– 学生間のコミュニケーションはいつも対面ですか?

対面は、授業として履修を選択できるのがよかった。
ずっと対面授業じゃなくていいし、ずっとは無理だと思います。
みんな社会人でバックグランドも違うので。

たまに会う、掲示板で名前を見かける人と顔と名前が一致するというのが、人間のコミュニケーションとして最低限必要なんじゃないかと思います。遠隔にあるまじきことを言ってるかもしれないですけど。
最初は授業で会って、その後、話をしてるうちに住んでる場所がわかって、そうするとメールアドレスとか交換して、ごはんを一緒に食べようというように自然 になっていきました。関東に住んでる仲間内で、課題が苦しくなってきたから会おうか、とか。あとはフェイスブックに飲み会の打ち合わせや愚痴のためのグ ループを作ったり・・・たとえば、修論の審査会のドレスコードは?とか話してます。
インフォーマルな場も重要ですね。

– 学生同士で顔を合わせる前の、遠隔でのグループワークはどうでしたか?

私は熊大に入る前に屋形船にのってるんです(注:当時はeラーニングワールドに出展した後に屋形船で打ち上げをする、という毎年恒例のイベントがありました)。
そこでいろんな先生に会って飲んじゃってるので、先生の顔を知っているという安心感がありました。

– 屋形船はどういうきっかけですか?

鈴木先生に初めてお会いしたとき、屋形船が今度あるからおいでよと誘われました。
だから受験のときに、面接官としてずらっとならんだ先生方をほとんど知ってましたね。
他の同期とは先生方との初対面の状況が違うのかな・・・?

– 修論はどのように進められましたか?

主指導の合田先生に最初に会ったのは6月くらいですね。
東京に行くのでそのときに会いましょうと。1対1で。
オフィスアワーでまずは顔を合わせてお話して、あとは直接メールでのやり取りですね。
あとは、基本的には掲示板とメールでフィードバックをもらいながら進めました。

– 特に役に立った科目などありますか?

どれもこれも、今自分が抱えている仕事に役に立っています。無駄に思った科目は一つもないです。特にと言えば、後期開講の科目はどれも実践的で役に立ちます。

たとえば、インストラクショナルデザインII。
今まさに自分の抱えている仕事のモデルケースでした。要求定義書を読んで、WBSを書いて、なんてことを今まさに2本やらないといけないので。今考えると、この科目がなかったら、IDは学んだけどどうやって実践に使うのかわからなかったです。

あとは、経営学特論ですね。入学前に科目等履修生として受講しました。
実はその当時、後期から科目等履修できるものが経営学特論しかありませんでした。経営学特論という題名からどんな理解不能な内容なのかとビクビクしていた のですが、教務の方が親身になって話を聞いてくれて、2単位でもとっておいたほうがいいというアドバイスをもとに履修しました。
内容は社会人であればとてもリアルに感じられるものになっており、職場でリーダーをやるようになってからすごく役立つと思うようになりました。チームメン バーの特性を知って、適材適所で配置するにはどうしたらいいか、そうならないときにはどうしたらいいのか、パフォーマンスをあげるにはどうしたらいいか、 そういうときの考え方を学びました。組織をマネジメントする際に何を考えどう動くと良いのか、なんてことを考える時、いまでもこの授業を思い出します。

– 大変だった、つらかったということはどんなことですか?

チームに分かれて成果物を出すタイプの授業は、混乱や意見のすれ違いなどあり、社会人ならではの難しさがありました。とにかく、チームのメンバーの時間が 合わない。だんだん課題が難しくなっていっても、なかなかすすめられない。でも遠隔で、1年間もかけて、バックグラウンドの違う人同士がとことん検討して 1つのものを作り上げていくって、この専攻独自のことですよね。
でも、この専攻にきて一番いいなと思ったのも、じつはバックグラウンドの違う学生で構成されていることだったんです。全然職種も分野も違う人と出会って世界が広がったことです。
医療業界ってすごく世界が狭くて、病院の中にいたら全然気づかなかったです。IDの授業で、全然バックグラウンドの違う人たちが一緒のテーマでいろんな切り口で意見を言い合うことがとてもおもしろかったです。

– 入学を考えている方へメッセージをお願いします。

極力、多くの人と接点をもってください。なぜかというと、そんなに楽な専攻じゃないです。大変なことがかなり多いので、仲間と一緒に2年間しんどいことを乗り越えてください。

それから、自分が学んだことを、今後、絶対活かすんだと覚悟を持ってほしいです。専攻が活かす場を用意するということではなくて、自分で場を用意して、学んだことを活かしてほしい。
入学してから状況が変わることがあるかもしれませんが、具体的にこれを解決したいというものをもって入学して、だから学ぶんだと意識し続けてほしいです。 ものめずらしいから入学するとか、大学出たから大学院に進学するんだとか、その考えでは続かない・・かも?ハードル高くなったかな(笑)。
でも問題意識を持っている人なら、ここで学んだことをどんな場でも活かせるはずです。
頑張ってください(・∀・)

(2012年2月インタビュー)

※ 登場している方々のご所属および本専攻のカリキュラムや科目に関する記述は、インタビュー当時のものです。

 

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