第8期生 渡辺 泰一さん

渡辺泰一さん 第8期生
日本商工会議所 事業部副部長

– 現在のお仕事について簡単にご紹介いただけますか。

在学中の2年目から、日商簿記などの検定試験の運営に従事しています。具体的には、問題作成(と言っても専門家の作ったもののとりまとめ)や運営ルールの管理などです。入科した頃は東日本大震災の中小企業復興支援を担当していました。

– 本専攻に入学しようと思ったきっかけを教えてください

2005~2006年頃にeラーニングの導入実験に協力したことがあり、人材育成等のツールとしての可能性を感じました。その後、eラーニング関連の事業から離れて他の業務に従事している間も、何となくという程度ですがeラーニングへの関心は残っていて、情報収集は続けていました。
しかし、本気で業務での活用を意識するならば、改めてeラーニングに関する知識を整理・体系化しなければ、上手くいかないと感じていました。そうした中で、ある展示イベントで鈴木専攻長の講演に接し、誘われるままにまなばナイト(※)に参加し、勧められるままに受験して、幸いにも入科できました。

※まなばナイトとは:熊本大学大学院教授システム学専攻の同窓会が開催する参加型ワークショップです。年4回程度のペースでインストラクショナルデザインについての情報交換を行っています。詳細はこちら

– 実際に入学してみてどうですか?

学習成果としては、所期の目標どおりか、期待以上にeラーニングに関する知識の整理ができたと思っています。
また、当初は「eラーニングについて学ぶ」という意識でしたが、

(1)今どきコミュニケーション・ツールとしてIT知識はある程度必要である
(2)管理職や先輩としての部下や後輩の指導や、営業でのプレゼンテーションなど、誰かに何かを上手く伝えるうえで、インストラクショナルデザインは役立つ
(3) 集合型のセミナーの設計やプレゼンなど、従来から実施している業務の見直しにもつながる

などをまとめて学べるよい専攻だと、あらためて思いました。

それから、いかにもeラーニングの関係者と想像できるような学校関係者や企業研修担当、情報技術者のみならず、医療関係者はじめ多様な分野からメンバーが集まっているので、とても刺激になりました。私などは本当に畑違いで、とんちんかんなコメントもする迷惑な珍獣だったかもしれません。教育学もICT関連の知識も乏しかったので、専門筋の仲間には随分助けてもらったと思っています。

– 大変だったことはありますか?

修士論文のテーマがなかなか決まらなかったことです。誰かの役に立つ研究をするというのが専攻のモットーで、評価の協力者を得て研究で制作した教材などの成果物を効果検証するのが通常のスタイルと提起されてしまうと、評価協力者を得ることができる実現可能なテーマとして適当なものを見つけるのに苦労しました。
元々、eラーニングに関する知識の整理をしたかっただけで、学位が欲しかった訳ではないので、正直なところ中退しようと思ったほどです。しかし、集中講義の後の情報交換(単なる飲み会です)で先生や仲間たちに励まされ、またeラーニングのような進展の早い分野では自分で情報収集することに限界があると感じる中で、この分野の専門家集団であるGSIS(熊本大学大学院教授システム学専攻)の会合に正々堂々と参加して情報をもらい続けるためには、きちんと修了しておこうと思いました。

– どのようにしてテーマを探したのでしょうか?

自分の担当業務をあらためて見直し、学んだことによって改善が図れそうなことを探しました。改善できれば誰かに役に立つし、職場の同僚や関係者から評価をもらうことができそうでしたから。
ですから、私の修士論文は、アカデミズムの風味のついた業務改善提案書のようなものです。否、そこまでも到達していないかな。いつもの提案書を学術の器に入れてみましたというくらいのものです。現実を振り返ってみると、ちょっと理想を求めすぎているくらいの代物でお恥ずかしい限りですので、この話題はこのくらいにしてください。

-学生同士のコミュニュケーションはどのようにしてとられていましたか?

LMS上のいわば公式のコミュニケーションに加え、仲間の一人がSNSのグループを作ってくれました。公言しにくい進捗状況やレポートで使える事例の所在などのウラ情報は、このSNSで交換していました。
また、私は合宿や集中講義などになるべく参加するようにしていました。直接のコミュニケーションは、やはりインターネットでのやりとりとは比べものにならない情報交換になりますし、何よりモチベーションの維持・向上につながりました。

– 先生とのやりとりはいかがでしたか?

提出したレポート等へのレスポンスが、速くて、濃くて、痛かった。自分でもツメが甘いと思いつつも提出期限に間に合わせるために誤魔化して書いたところはだいたい指摘が入って返ってきました。学生全員の氏名や大まかな進捗状況などを把握していなければ出来ないことで、専攻のテーマに沿って言えばハード(LMS等の活用)・ソフト(チュータリング等)両面の優れた事例を示してくださっていると思います。将来、自分がeラーニングを事業化するにしても、どこまで追いつけることやら・・・。

– 最後に、入学を考えている人にメッセージをお願いします。

修了早々、まなばナイト運営委員に任命されてしまいましたので、盛会をめざす意味も込めて、「先ずは軽い気持ちでまなばナイトに参加してみませんか」。但し、私のようにそのままズルズルと入科することになっても責任は負いかねますが・・・。

(2015年2月インタビュー)

※ 登場している方々のご所属および本専攻のカリキュラムや科目に関する記述は、インタビュー当時のものです。

 

 

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