学校の「情報化」と「情報科」〜学ぶことが楽しくなるのか〜

第13回ソフトウェア技術者協会 (SEA)教育ワークショップ
−21世紀の学校教育と企業教育への展望−
1999.11.4. @宮城大学(仙台市)

岩手県立大学教授 鈴木克明
ksuzuki@soft.iwate-pu.ac.jp
http://www.et.soft.iwate-pu.ac.jp/



講演の趣旨:

高度情報通信社会に向けて,教育の情報化推進が叫ばれ,教員研修や学校へのインターネット導入が急ピッチで進んでいる。新学習指導要領では,普通科高校に教科「情報」が新設されることとなり,教員養成プログラムが準備されつつある。教育の情報化推進事業(通産省)で情報化推進リーダ養成などのプロジェクトに関わっている経験や,教科「情報」に係る現職教員等講習に関する調査研究協力者会議(文部省)の委員としての仕事を踏まえて,学校改革の現状と将来について考察したい。相対評価で暗記重視の受験教育とトコロテン式で結果軽視の教育システムの中で醸成されてきた「学ぶこと=無味乾燥で暗い,避けて通りたいもの」というイメージを脱し,学ぶ楽しさが実現できるのかという点について,目標準拠型教育の視点から吟味する。