件名:IDへの批判
作成者:Fさん
定義を以下のように確りとしたい。
IDモデルとは学習理論のもと学習の成立過程とそれを
支援する方法である。一方でIDプロセスというものは
教育の開発手順(工程)を示したもので、この手順に従え
うことで、極力無駄のないプロセスで教育を提供できる
ことを期待しているものである。
いま次のような批判がある。
「IDはインストラクションを開発するためのアルゴリズム
というよりは、プロジェクトマネジメントのシステムのよう
である」
先述の定義と照らし合わせれば明らかだ。このような批判
はIDモデルとIDプロセスの区別ができてないために発生す
る誤解である。
IDモデルはアルゴリズムであり、IDプロセスがプロジェクト
マネジメントである、と言い換えることができるだろう。
件名: Re:IDへの批判
作成者: Eさん
Fさん、コメントさせていただきます。
(というか、読解力のない私を助けて下さい -o-;)
> IDモデルとは学習理論のもと学習の成立過程とそれを
> 支援する方法である。一方でIDプロセスというものは
> 教育の開発手順(工程)を示したもので、この手順に従え
> うことで、極力無駄のないプロセスで教育を提供できる
> ことを期待しているものである。
IDモデル
→例えば○○を教えるためには□□の方法を使うと良い、
という事。
IDプロセス
→IDモデルを組み合わせながら、コースなり授業なり
一つの「かたまり」を作り、評価・改善していく事。
ということで良いのでしょうか。
私のスレッドでも最後に書いているのですが
IDプロセスモデルとIDモデルが違うものである、
という事は認識できても、IDモデルそのものについて
今ひとつ充分な咀嚼が出来ていないもので…。
件名: Re:IDへの批判
作成者: Hさん
私も、IDモデルが明確に見えないのですが、
図表2-9:IDモデルでないもの(ライゲルースによる)より、
「プロセスモデルは作り方を示すが、IDモデルは作られるものの青写真を描く。」
とあります。
Fさんのコメントも
>IDモデルはアルゴリズムであり、IDプロセスがプロジェクト
>マネジメントである、と言い換えることができるだろう。
とありますので、以下のように解釈してみました。
・IDモデルにより、学習理論をもとにした最適解(アルゴリズム)が明らかになる。
デザイナーはそのアルゴリズムに従って、学習支援の設計を行う。
・IDプロセスモデルは単なる開発手順である。
つまり、開発手順(IDプロセスモデル)に従えば効果的で魅力的な教材ができるのではなく、
最適解(アルゴリズム)を適用した設計(IDモデル)が前提にある
という解釈でいかがでしょうか?
件名: Re:IDへの批判
作成者: Fさん
Hさん
フォローありがとうございます。
>という解釈でいかがでしょうか?
よいと思います。
文字だけでは伝えるのは難しいです。
逆に、文字で伝えられる限界があるということでしょうね。
件名: Re:IDへの批判
作成者: Eさん
Hさん、ありがとうございます。
>開発手順(IDプロセスモデル)に従えば効果的で
>魅力的な教材ができるのではなく、
>最適解(アルゴリズム)を適用した設計(IDモデル)が前提にある
この解釈を読んで、だいぶ頭がスッキリしました。
こういう形でディスカッションして学習できるというのは、
本当にありがたいですね。
件名: Re:IDへの批判
作成者: Fさん
Eさん
Eさんの強力な助け舟をいただきました。
ご覧いただければ幸いです。
もっと私としてもうまいメタファー(例え)が
ないものかと反省してます。少し時間ください。
ひらめき次第、披露させていただきます。
件名: Re:IDへの批判
作成者:E さん
> もっと私としてもうまいメタファー(例え)が
> ないものかと反省してます。少し時間ください。
> ひらめき次第、披露させていただきます。
いえいえ…課題締切日前にややこしい質問してすみません m(_ _;)m
HさんとFさんのコメントを併読して、
かなり頭の中が整理されてきました。
ちなみに、Cさんからも「あ、なるほど」というコメントを
頂戴しました。
> 成果物は研修、
> 成果物(研修)の中身の質を向上させる手法がIDモデル、
> 成果物(研修)の作成・改良工程がIDプロセスモデル、
こういう形で色々な方とディスカッションできるというのは
本当にありがたい事ですね。
自分一人で「本読み」しただけでは、まずこういうように整理
できなかったと思います。
件名: Re:IDへの批判
作成者:Lさん
Fさん、こんばんは。
書き込み拝読しました。
私は、ID批判というものはID専門者(大学・大学院等で専門的に学んできた者)の不足というのが、原因ではないだろうか、と考えております。
そのような者たちは、IDモデルとIDプロセスの区別ができていないのだと思います。
今般IDer不足と教育界の危機が叫ばれていますが、ID専門家の養成に力を入れるべきと、あらためて感じました。