SPEAK OUTは「eラーニングだからこそ」なのか(公開用サンプル)


件名:SPEAK OUTは「eラーニングだからこそ」なのか
作成者:Eさん

分析の対象とするコンテンツ「北海道情報大学・英語II」は、Dialogueビデオと
その内容についての理解度を確かめるExerciseから構成されている。
※他にも、BBS機能などが用意されているようだが、ゲストアカウントでの視聴で
あるため、eラーニングとして備える機能すべてについては充分に確認できていない。


こうした映像+テストによる英語教育は「eラーニングによって初めて実現できた
学習環境」なのであろうか。指定教科書の題名は「SPEAK OUT」であるが、
サンプルコンテンツで提示されたExerciseはヒアリングの結果、正しいと思う答えを
選択する形式が中心であり、耳から入る情報のみで充分に学習が成立するものである。

かつて私は、小学生の頃にNHKラジオの「基礎英語」を聞いて英語を勉強した経験を
持つが、ラジオとテキストだけで充分に学習が成立したと考えているし、「英語II」を
その形態に置き換えたとしても、恐らく同じ程度の学習環境を実現させることは可能で
はないかと思った。
むしろ、ラジオで聞くほうが「利用のための準備に時間がかからない」し、「コストも
下げる」であろう(これは学習者側からの視点に限る。eラーニングで必要なパソコン
や通信環境にかけるコストが必要ではない、という意味)。

発信する側からの点で言えば、「英語II」はいくつかの項目で合致していると言える点
もあるが(例えば5・7・8)、外側から見た場合「eラーニングだからこそ」と感じる
点は少なくなるのではないか。

現行の仕組みに、例えば教師の見本に沿って発音した音声を吹き込んでデータ送信し、
それについて評価が返ってくるような仕組みが取り入れられているとすれば、まさに
「SPEAK OUT」の目指すところに合致するであろうし、非同期・遠隔でも英語を聞く
だけでなく、話すことについても力を付けることができるかもしれないと感じた。


件名: Re:SPEAK OUTは「eラーニングだからこそ」なのか
作成者:F さん

Eさん

>その形態に置き換えたとしても、恐らく同じ程度の学習環境を実現さ
>せることは可能ではないかと思った。

同感です。ITを活用するのであれば、以下のアイデアは中々鋭い指摘
でうなずいてしまいました。

>音声を吹き込んでデータ送信し、それについて評価が返ってくるよう
>な仕組みが取り入れられているとすれば


なお、ラジオ講座に関しては次のタスクにある復活させたい教育として
私は提案しました。


件名: Re:SPEAK OUTは「eラーニングだからこそ」なのか
作成者:E さん

Fさん

> 同感です。ITを活用するのであれば、以下のアイデアは中々鋭い指摘
> でうなずいてしまいました。
> >音声を吹き込んでデータ送信し、それについて評価が返ってくるよう
> >な仕組みが取り入れられているとすれば

恐縮です(#>_<#)

一時、韓国語を勉強したいと考えて、色々とネットで受講できる
オンラインレッスンを探したのですが、どれも時間的な拘束があるので
二の足を踏んでいました。(実際の教室よりも遅くまで時間割は設定
されてるんですが、予め予約して決められた時間にPCの前に、という
条件に不便さを感じたもので)

今回の分析で色々と考えている最中に、そのことを思い出しまして
「結局発音ができてるかどうか確認できればいいんじゃないの?」と
言うことで、考えてみました。

ぜひ、御社で非同期型韓国語講座を開発していただければ・・・。
(韓国は日本よりもID実践が進んでいるとか、GSISのどこかの教材で見た記憶が)


件名: Re:SPEAK OUTは「eラーニングだからこそ」なのか
作成者:K さん

Eさん、こんばんは。

実は私も、eラーニング事例の1つに、この英語コンテンツを取り上げています。

>「SPEAK OUT」の目指すところに合致するであろうし、非同期・遠隔>でも英語を聞くだ
けでなく、話すことについても力を付けることができる>かもしれないと感じた。

そうですね。
英語を教えている立場としては、そしてその立場でeラーニングを活用したいと思ってい
る立場からしても、「スピーキングや実際のコミュニケーション力は、どうやって培
うのか」というのが、大きな問題だと考えています。

現在、ビジネススキルをかなり厳しく測るベネッセのGTECというテストでは、まさに
スピーキングはレコーディングして採点する方式がとられています。

この方式が英語学習教材に取り入れられると、少なくとも発音や流暢さのプラクティスに
はなるでしょう。

ただ、最終的なコミュニケーション能力は、結局対人が1番ですので、まだまだ難しいと
ころですが、キャメラチャットなんかもありますし、乗り越えていける課題かもしれ
ません。

興味深く拝読させていただきました。



件名: Re:SPEAK OUTは「eラーニングだからこそ」なのか
作成者:E さん

Kさん、こんばんわ。

>現在、ビジネススキルをかなり厳しく測るベネッセのGTEC
>というテストでは、まさにスピーキングはレコーディングして
>採点する方式がとられています。

すでに、こういう方式を採る資格試験も存在しているんですね。
昔、英検(準2級止まりですが…)を受験したときの、あの甘々な面接の事を
考えると、こちらのほうがよりしっかりと能力評価されるように思いました。
かなり詳しいレポートも出るようですから、個人的にもやってみようかな…。

> この方式が英語学習教材に取り入れられると、少なくとも発音や流暢さ
> のプラクティスにはなるでしょう。

そうですね。評価には人間を置かないといけないので、コスト的に大変そうですが、
将来的に音声認識のレベルがもっと進歩すれば、自動処理もできるでしょうから、
英語教材にも積極的に取り入れられそうな気がします。
(その頃には、もう少し英語ができるようになっておかないと・・・。入科式で
 JICAの留学生の皆さんの挨拶に対して、普通にリアクションできた同期の
 皆さんの語学レベルを見て痛感・・・。)