鈴木克明(1995)『放送利用からの授業デザイナー入門〜若い先生へのメッセージ〜』財団法人 日本放送教育協会
事後テスト
1、次の語句を簡潔に説明せよ。ただし、語句の一般的な意味だけでなく、筆者の立場での意味も述べること。(条件=持ち込み不可、合格基準=正確であること、簡潔であること、一つ三点で二〇点以上獲得すること)
- 「助っ人」
- 「授業理解力」
- 「ガニェ」
- 「知的技能」
- 「絶対評価」
- 「関連性」
- 「繰り返し視聴」
- 「工業社会型メディア」
- 「授業デザイナー」
- 「整合性」
- 「テクノロジー」
- 「成功的教育観」
2、次の中から自分にとってもっとも「収穫だ」と思えた事項を二つ選択し、その構成要素をオリジナルな例を挙げながら説明せよ。(条件=持ち込み可、合格基準=選択した二つとも全要素に妥当な例を挙げること、一つ一〇点満点で採点)
- 「キャロルの時間モデル」
- 「ガニェの九教授事象」
- 「ガニェの五つの学習成果」
- 「ケラーのARCSモデル」
- 「中野の教師とメディアの三つの関係」
- 「メーガーの三つの質問」
- 「教育工学的思考の五つの特徴」
3、次の中から自分にとってもっとも考えさせられた事項を三つ選択し、筆者の立場に賛成か反対かを明らかにし、その理由を述べよ。(条件=持ち込み可、合格基準=賛成反対は不問、筆者の立場を正確にとらえていること、理由に妥当性、説得力があること、一つ二〇点満点で採点)
- ア、放送を使うか使わないか、どう使うかを決めるのは教師であるから、放送の雇い主は一人ひとりの教師である。(序章)
- イ、教師が教えようとすることを、それを学ぶために必要な時間をかけて学ぶかどうかを選択するのは子ども自身である。(第一章)
- ウ、学習を成立させるために必要な援助を授業にすべて盛り込めないときには、補足方法を子どもに教え、自分で学習がすすめられるように指導すべきだ。(第二章)
- エ、放送という共通の切り口で校種や学年や教科を超えて応用可能な研究を目指すべきだ。(第三章)
- オ、情意領域の評価研究が放送教育で進展した理由として、教師が作成した教材ではないので子どもたちが否定的な感情を表明しやすかった点が大きい。(第四章)
- カ、授業に魅力があるといっても、それは必ずしも「おもしろい授業」を意味しない。(第五章)
- キ、教師の先入観のみで番組を子どもから遠ざけてしまわないために、事前に放送番組の内容のすべて知ろうとしない方がよい。(第六章)
- ク、これからの研究では、興味や探究心の喚起にとどまらずに、繰り返し視聴などで学び手としての自信をつけさせる利用方法の確立を目指すべきだ。(第七章)
- ケ、教師もメディアの一つであり、それは授業実施への選択肢の一つにしか過ぎない。(第八章)
- コ、授業のでき具合を確かめる手だて(テストを含む)は授業を実施する前に準備しておくべきだ。(第九章)
- サ、放送教育は放送メディアの利用についての研究分野であり、教育工学の一部としてとらえるべきだ。(第十章)
- シ、放送教育を実践することによって最も恩恵を受けるのは、それを「使いこなそう」とする教師である。(第十一章)