『現代学校教育大事典』ぎょうせい、分担執筆(項目:UHF) 脱稿:2001.8.19.

■UHF [Ultra High Frequency]

 極超短波を意味する英語の頭文字をとった略語である。国際電気通信条約による電 波の周波数帯区分の一つで、300MHz(メガヘルツ)から3000MHzの帯域を表す。

 日本のテレビ放送はVHF(超短波)からスタートしたが、他局との混信などを避け るため12チャンネルしか設定できなかった。19 67年にUHF(470〜770MHzの周波数帯 )を使って、1チャンネルあたり6MHzで13〜62チャンネルまでを追加して割り当て た。

 UHFの電波は、VHFより波長が短いので、より直進性が強く、妨害物に弱い。また、 電波の到達する範囲が狭いという特性をもっている。日本では、UHFチャンネルは、 各都道府県を単位に放送エリアを限定した県域放送に用いられている。したがって, 関東圏ではVHFチャンネルで放送されている民間放送局の番組も、地方ではUHFチャン ネルの系列局で見られている場合が多い。 <鈴木克明>