国際協力事業団(JICA)トルコ保健省母子健康・家族計画総局コミュニケーションセンター
・個別専門家派遣事業専門家(カリキュラム開発B0044062)総合報告書3/4
※提言の英文及びトルコ語訳を、添付資料7に掲載する。
総合報告書(3)
■保健省母子保健・家族計画総局に対する提言(日本語概訳)
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IEC活動についての提言
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2000年9月21日
JICA短期専門家 鈴木克明
(岩手県立大学教授)提言1. Web発信をセンター活動の重要な要素として位置づけ、継続のための体制を確保すること。
- 保健分野におけるIEC活動を展開する上でWebの役割は今後ますます重要になってくると予想される。安価で情報が提供でき、センターのプレゼンスを内外にアピールする21世紀の「顔」になる。
- センターのWebサイトをワークショップによって構想し、発信準備を整えた。「AV教材制作」「研修」「キャンペーン」の3つを強調し、センターの実績と能力をアピールする構成にした。
- 保健省の承認プロセスと発信内容の英訳作業を促進し、発信を開始して欲しい。
- 発信内容の充実と更新のための体制(スタッフおよび業務分担)を整え、継続して欲しい。
- Webを活用したセンターの活動として、今後次のことを進めて欲しい。
(1)センターにおけるこれまでの活動成果の公開・アピール
(2)センターの活動紹介や保険関連情報の提供
(3)制作物(ビデオプログラムなど)の受注
(4)今後の制作物の各センター及び保健所へのデリバリー
(5)3コミュニケーションセンター間の情報交換
(6)国内・国際研修プログラムなどの広報
提言2. 第3国研修プログラムの品質を確保すること。
- 第3国研修は、センターの実績を周辺各国に広めていくための重要なプログラムであり、品質を確保することはトルコの指導性をアピールするにつながる。
- 昨年度の第3国研修プログラムを評価し、改善案をまとめた。改善案に基づき、研修プログラム改善ワークショップを開催し、準備作業を指導した。研修の目標、プロセスの計画、ならびに成果確認の計画が明らかになるように統一フォームを作成した。
- 今年度の第3国研修プログラムの品質を確認して欲しい。準備は万全に整っていたか、計画通りに実施できたか、計画通りの成果が得られたか、また来年に向けての改善点は何かなどを確認するためのチェックリストを準備した。これらが適切に用いられ、プログラム評価が行われたことを報告させて欲しい。
- センターでのIEC活動を強化して欲しい。センターにおける「研修」機能は今後ともますます重要になってくると予想できる。第3国研修のみならず、研修の成果をスタッフが自分で把握し、改善できるようになることが重要である。新たな人員配置や外部研修の受講などで、IECスタッフを強化することが求められる。過渡期にあっては、IEC専門家を受け入れて指導を受けることも視野に入れて欲しい。
以上