「教育情報科学III」
富山大学教育学部
集中講義97.7.28-30
担当者:非常勤講師 鈴木克明
連絡先:東北学院大学教養学部
〒981-31仙台市泉区天神沢2-1-1
E-mail: suzuki@izcc.tohoku-gakuin.ac.jp
テーマ:
学びを支援するとは何か
〜テクノロジーとしての教育工学〜
講義内容(予定):
(1)学びのメカニズムを知る〜学びのプロセスを組み立てるために〜
- ケラーのARCSモデル:学習意欲を高める作戦
- ガニェの9教授事象:学習のプロセスを支援する作戦
- 学びのメカニズムから授業/教材を点検する
(2)学びを支援する方法〜助っ人を使いこなせるようになるために〜
- メディアとデザイナー:独り歩きできる教材とリーダーとしての教師
- システム的アプローチ:失敗を恐れずにチャレンジする方法
- 学習課題分析:出入口の明確化と学びの見取り図
(3)学びの場としての学校〜これからの教師像をイメージするために〜
- ブランソンの情報技術モデル:産業主義の学校と情報活用能力の育成
- マルチメディアと学校教育:教師の役割を考える
受講条件:特別要求される前提知識・技能はない。初心者が対象となる。
毎日休まずに,遅刻しないで来ること。寝ないこと。サボらないこと。
評価方法:評価=出席+グループ作業+個人コメント+最終テストかレポート
※基本方針としては,「まじめ」または「まとも」で単位を出します。
最終テスト(またはレポート)の問題:
1)この講義を受けて最も収穫であったと思うことを1つ選択し,
それを後輩に教えるためのプランを立案しなさい。
(計画に,講義の内容が反映されたものであること。)
2)これからの教師に求められていることは何かを論述しなさい。
(講義の内容に言及しながら,自分の意見を述べたものであること。)
講義方法:講義を聞いたら,それについてのコメントを書いて発表する。
コメントは,疑問点・意見・注文などを自由に書くものとする。
グループを編成し,グループごとに課題を行い,その結果を発表する。
グループ課題は,メンバーが分担を決めて実行するものとする。
参考書:
鈴木克明・井口巌・鷲尾幸雄(1997)「独学を支援する教材設計入門〜教えることの糸口と奥深さを知るために〜(第2版)」東北学院大学生協,1,000円
鈴木克明(1995)「放送利用からの授業デザイナー入門〜若い先生へのメッセージ〜」日本放送教育協会,1,900円