平成13年度 コンピュータ活用授業設計講座
2001.6.11.(小)&6.18.(中・高・特)@山形県教育センター
岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授
鈴木 克明
E-mail: ksuzuki@soft.iwate-pu.ac.jp
URL: http://et.soft.iwate-pu.ac.jp /
1.コンピュータを活用した授業と授業設計(デザイン)
2.授業デザイナーの視点
(1)失敗を次に生かす:システム的アプローチ
(2)教師とメディアの3つの関係:授業の日常の再点検
(3)学びのプロセスを助ける:ガニェの9教授事象
(4)授業・教材を魅力あるものにする:ケラーのARCSモデル
(5)教師と子どもにとってのマルチメディア:目的の整理
3.授業を設計(デザイン)する目的は何か
4.なんでもQ&A
1.コンピュータを活用した授業と授業設計(デザイン)
■お絵描きソフト(小)と図鑑ソフト(中・高)から始めよう:
CECの研修教材(ピンクCD-ROM)・JAPETの「実践アイディア集」
cf. インターネットであれば,「情報検索」から
(リンク集→検索エンジン)
■『みんなが生き生き総合的な学習:インターネットで一工夫』:
JAPETの刊行物一覧
■教育情報化推進指導者養成研修(文部科学省):
JAPETの5枚組CD-ROM(とくに3章)
■ホームページの活用で学校教育の質的改善:
鈴木・市川(1997)のまとめ
cf.学研「NEW教育とコンピュータ」ホームページ紹介連載
cf.大阪教育大学「インターネットと教育」ホームページがある小学校
■発信・交流型授業づくりの7つのチェックポイント:
鈴木(2000)の提言
2.授業デザイナーの視点
(1)失敗を次に生かす:システム的アプローチ
- PDSサイクル:フィードバックと自己修正
- 評価(テスト)は最後にやるものではない:
失敗を取り戻す時間的精神的余裕
- 計画の3色モナカ:メーガーの3つの質問
(2)教師とメディアの3つの関係:授業の日常の再点検
- A,B,C のどのタイプの授業が多いか?
---メディアとしての教師と授業デザイナーとしての教師
- 自己学習力を培う授業
←メディアとしての教師に頼らない授業;間接的指導方法の研究
(3)学びのプロセスを助ける:ガニェの9教授事象
- 学びを支援するためには,学びのメカニズムを知る必要がある
- マルチメディア教材でどの事象を実現するか? 教師は何を補うか?
- 教師による説明をしないで,事象4「新しい事項を提示する」が実現できないか?
(4)授業・教材を魅力あるものにする:ケラーのARCSモデル
- 学習意欲の問題は4つに分類できる:A注意,R関連性,C自信,S満足感
- 動機づけデザイン:必要な作戦だけを取り入れる
- 情報活用能力の育成につながる意欲:C-3コントロールの個人化(子どもに工夫させること)
(5)教師と子どもにとってのマルチメディア:目的の整理
- 授業デザイナーのノウハウを生徒に伝授すること
- 子どもの学びを深める,広げる,取りもどす(学びの規制緩和と自己責任)
- 教師自身の学びを深める,広げる,取りもどす(授業の再点検と自己研鑽)
3.何のための授業設計か?
- 授業をよりよくするため(効果を高め,効率よく,魅力的な授業に)
→現代的な課題に各教科で取り組む(情報,環境,国際理解,人権,生命etc.)
(cf.「総合的な学習の時間」の新設;普通教科「情報」の新設・必修)
- 授業の準備を楽しめるようにするため(授業で勝負すること:自己選択)
- よりよい授業にしたいという気持ちを持ち続けるため(向上心を保つこと:自己研鑽)
- 教師であることに感謝できるようになるため(ライフワークとすること:充実感・充足感)
4.なんでもQ&A