教え方教えます

2024年度 熊本大学 GSIS公開講座

インストラクショナルデザイン 入門編/応用編

入門編/応用編 詳細AI・LT活用はこちら

GSIS公開講座 インストラクショナルデザイン入門編/応用編とは

急に教える立場になって、どう教えてよいかわからない、これまで先輩や前任者のやり方を見よう見まねで教育をしてきたが本当に効果的な教育といえるか悩んでいる等、業界を問わず教育にお悩みの方は多いのではないでしょうか。

そんなあなたにおすすめなのが本講座で紹介するインストラクショナルデザイン(以下、ID)です。IDとは、教育・研修をより効果的・効率的・魅力的にするための方法論です。IDを身につければ、教育のお悩みを解決する道具を手に入れることができます。

本講座では、eラーニングでの事前事後学習、同期型ワークショップ(現地会場・オンライン会場などに一斉に集まって行うワークショップ)を通じて、10個のID基礎用語を学ぶことができます。講座を通じ、学習者を動機づけるための手法や、学びを支援するための働きかけに関する理論を事例ともに学び、みなさんのお悩みを解決する糸口をつかみます。学校教職員・医療従事者・企業の研修・教育担当者など、教育にお悩みのすべての方におすすめです。

重要

今年度は、入門編はZoomによる同期型のオンライン研修、応用編はZoomによる同期型オンライン研修と会場研修の形で開催いたします。
オンライン版ID公開講座は、単なる現地集合型講座の「次善の策」ではなく、オンラインならではのメリットを活かして構成されます。各種オンラインツールを用いて、グループワーク等の協調的な学びを多数導入して、ディスカッションと個人の考察の往還を促します。また、学びの可視化も期待できます。オンラインでの協調的な学びを体験いただけます。また、会場研修では対面ならではのメリットを活かした学びを体験できます。

また、オンライン開催は地域にとらわれず参加できますので、ご予定に合わせて日程をお選びいただけます。なお、ご要望の多かった平日にも開催いたします。

※講座終了後に、オンライン開催時は30分~1時間程度、会場開催時は場所を移して2時間程度、懇親会の場を設ける予定です。受講者の皆様、講師やスタッフでざっくばらんにお話できる場となります。情報共有や意見交換・交流・親睦などにご活用ください。

※事前事後学習のeラーニングおよびZoomによる同期型オンライン研修では、インターネット接続およびインターネットに繋がるパーソナルコンピュータが必要です。各自、ご準備ください。

同期型研修の日程は、
入門編は、第1回2024年10月1日(火)、第2回10月17日(木)、第3回10月22日(火)、第4回11月9日(土)、第5回11月17日(日)の5回、
応用編は、第1回2024年12月22日(日)、第2回2025年1月12日(日)、第3回2月11日(火・祝)の3回となります(各回10時~16時30分)。
入門編の5回、応用編の3回は、いずれも同じ内容ですので、ご都合の良い日程でお申し込みください。応用編は入門編を修了された方が受講可能です。

※COVID-19の状況によっては、日程や開催形態の変更、中止をする場合があります。あらかじめご了承ください。

入門編応用編
第1回2024年10月1日(火)(オンライン)2024年12月22日(日)(オンライン)
第2回2024年10月17日(木)(オンライン)2025年1月12日(日)(東京:日本科学未来館)
第3回2024年10月22日(火)(オンライン)2025年2月11日(火・祝)(大阪:大阪大学中之島センター)
第4回2024年11月9日(土)(オンライン)-
第5回2024年11月17日(日)(オンライン)-

◆入門編

講師:合田美子、天野慧

学習目標:

  1. 10個のIDの基礎用語がどのような場面でどのように活用できるかを例示できる(知的技能)
  2. ARCSモデルの視点から、教育事例の課題点を指摘し、適切な改善方法を選ぶことができる(知的技能)

概要:

eラーニングでの自己学習や受講者同士のワークを通じて10個のIDの基礎用語を学んでいきます。また、同期型ワークショップでは、10個の基礎用語の中からARCSモデルに絞り、講師が提示する教育事例に対する改善策の検討を受講者同士のワークで行っていきます。IDの道具をどのような場面でどのように活用できるか提示できるようになることを入門編の目標としています。

                  

◆応用編

講師:鈴木克明

学習目標:

  1. IDの基礎用語10個のうち1つ以上を応用して、自分の教育事例の改善案を提示できる(知的技能)

概要:

入門編で学んだID基礎用語をベースに、応用編では参加者同士のワークを中心に構成し、IDを使う練習を徹底的に行います。みなさんが取り組まれている教育事例について、IDを用いて改善案を提示できることを応用編の目標としています。

※昨年度までに入門編の事後テストに合格し修了認定された方や、他の場でIDを学習し入門編の学習目標を達成している方などは、応用編から受講可能です。ただし、その際には、別途ご案内する応用編の前提課題へ取り組み、合格基準を満たす必要があります。

            

メンバー 紹介

suzuki_katuaki
 
鈴木克明(すずきかつあき)
★応用編 講師
熊本大学名誉教授・武蔵野大学響学開発センター教授
国際基督教大学教養学部、同大学院を経て、米国フロリダ州立大学大学院教育学研究科博士課程修了、Ph.D(教授システム学)。東北学院大学教養学部教授、岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授、熊本大学大学院教授システム学専攻・教授システム学研究センター教授などを経て現職。『研修設計マニュアル』(北大路書房)など著書・訳書多数。ウェブサイト
goda_yoshiko

合田美子(ごうだよしこ)    
★入門編 講師
熊本大学半導体・デジタル研究教育機構/教授システム学専攻 教授
フロリダ工科大学科学教育専攻Ph.D.(Science Education)。2005年に帰国後、青山学院大学総合研究所客員研究員、大手前大学現代社会学部准教授などを経て、熊本大学へ。2024年より現職。著書に『これ一冊でわかるeラーニング専門家の基本 (青山学院大学総合研究所叢書)』など。ウェブサイト
amano_kei

天野 慧(あまのけい)    
★入門編 講師
熊本大学非常勤講師
早稲田大学社会科学部卒。熊本大学 大学院社会文化科学研究科 教授システム学専攻 博士前期課程修了、博士後期課程修了。修士(教授システム学)博士(学術)。ウェブサイト
toda_masashi
 
戸田真志(とだまさし)
★GSIS公開講座 統括
熊本大学教授・熊本大学教授システム学専攻後期課程専攻長
北海道大学大学院工学研究科博士後期課程電子情報工学専攻修了。博士(工学)専門は、画像・映像処理とその応用技術、ウェアラブルコンピューティング。ウェブサイト

インストラクショナルデザイン公開講座3つの魅力

1. ID理論に基いて設計されたプログラムなので、IDを体験的に学べます

2. IDの専門家がみなさんのお悩みにお応えします

3. eラーニングと対面講座を組み合わせた、新しいスタイルで学べます

以下の項目に一つでも当てはまる方は
ぜひご参加ください!

□ 急に教員・人材育成担当者になり、どこから手をつけたらよいかわからない

□ これまで先輩の見よう見まねで授業を行ってきたが、効果的な教育なのか不安に感じている

□ 実は「授業・研修なんてヤメてしまえ!」と思っている

□ 教育の効果を上げることにあきらめかけている

□ 授業・研修中に参加者が内職しているのを目撃した

□ 「授業・研修の効果は何?」と聞かれて、答えに詰まってしまった経験がある

□ 同僚から「また、研修ですか?」と不満を言われてしまったことがある

□ そのほか、教育でお悩みのすべての方

今年度は、入門編はZoomによる同期型オンライン研修、
応用編は同期型オンライン研修と会場型研修で実施します。

プログラムの流れ (予定:若干の変更の可能性があります)


入門編

事前学習(eラーニング)

・ID基礎力を問う腕試しクイズ

・ID関連用語についての小レポート提出と相互レビュー

・事前学習のリフレクションと講師への質問の提出

当日のプログラム

開始 終了 内容
10:00 10:15 オープニング
10:15 12:00 事前課題の振り返り
ARCSギャラリーウォーク
12:00 13:00 ランチ休憩
13:00 14:00 ジグソー法で学ぶID用語(1)
14:00 14:10 休憩
14:10 15:40 ジグソー法で学ぶID用語(2)
16:10 16:30 全体振り返り
全体質疑
事後課題
発展学習のご案内
16:30 17:00 オンライン懇親会

事後学習(eラーニング)

・ID基礎力を問う実力チェッククイズ

・IDの応用に関する小レポート提出と相互レビュー

・発展学習のためのリンク集

デジタルバッジをゲット

応用編

事前学習(eラーニング)

・教育の分析・改善ワークシートの提出と相互レビュー

・ID関連用語についての小レポート提出と相互レビュー

当日のプログラム

開始 終了 内容
10:00 10:15 オープニング
10:15 10:55 グループで事前課題を共有
個人で振り返り
10:55 11:00 ペアリング1
11:00 11:35 ペアで改善案を議論する
11:35 11:50 休憩・移動
11:50 12:05 グループメンバーにペアワークの結果を伝える1
12:05 12:20 鈴木先生への質問を考える1
12:20 13:20 ランチ休憩
13:20 14:05 鈴木先生に質問しよう1
14:05 14:10 ペアリング2
14:10 14:40 ペアで改善案を議論する2
14:40 14:50 休憩・移動
14:50 15:20 グループにペアワークの結果を伝える2
鈴木先生への質問を考える2
15:20 16:05 鈴木先生に質問しよう2
16:05 16:30 全体質疑、総括、クロージング

事後学習(eラーニング)

・講座の振り返りと今後のアクションプランを盛り込んだ最終レポート提出と相互レビュー

デジタルバッジをゲット

習得の証 デジタルバッジ

各講座の課題で合格基準をすべて満たした方に発行します。デジタルバッジには、みなさんが取り組んだ課題対する、講師からの個別フィードバックが付与されます。また、講座で制作した成果物や、それに対する他の受講者からのフィードバックも付与されていますので、講座での学びの軌跡を振り返ることができます。
詳しくはこちら

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デジタルバッジ
入門編版
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デジタルバッジ
応用編版

スケジュール

入門編

2024/10/1(火)
10:00-16:30
\7,500

受付終了

2024/10/17(木)
10:00-16:30
\7,500

受付終了

2024/10/22(火)
10:00-16:30
\7,500

受付終了

2024/11/9(土)
10:00-16:30
\7,500

受付終了

2024/11/17(日)
10:00-16:30
\7,500

受付終了

応用編

2024/12/22(日)
10:00-16:30
\7,500

受講申し込み受付中

2025/1/12(日)
10:00-16:30
\7,500

受講申し込み受付中

2025/2/11(火・祝)
10:00-16:30
\7,500

受講申し込み受付中

講座の様子

(参考写真:現地会場研修及びオンライン研修時の様子です)

参加者の声

参加者

最初の一問一答で、講師が受講者の疑問に答えてくださったことがよかった。教育は教えることではなく学生が学ぶこと、という教えることに意識がいき、又、ゴール設定の甘さも気づいた。まずここから修正していきたい。

参加者

事前事後のeラーニングに対面ワークショップと、自分自身でIDをもちいた教育を体験できたこと。学習者として体験することで、自分の授業にもIDを取り入れてみたいと思いました。

参加者

ワークの進め方がとても良かったです。事前課題があったからこそ短時間で密度の濃い議論ができたと思ます。

参加者

内容等にもよると思いますが、オンラインでも深い学びができるなと感じました。

講座の収穫

今後、類似した問題に直面した時の解決の手がかりがつかめた
 

満足度

同僚や後輩に勧めたい
 

参加者

2017年度 入門編
 

書籍紹介

インストラクショナルデザイン関係書籍のご紹介

学習意欲をデザインする―ARCSモデルによるインストラクショナルデザイン

研修設計マニュアル: 人材育成のためのインストラクショナルデザイン

インストラクショナルデザインの原理

インストラクショナルデザインの理論とモデル: 共通知識基盤の構築に向けて

インストラクショナルデザインの道具箱101

学習設計マニュアル