急に教える立場になって、どう教えてよいかわからない、これまで先輩や前任者のやり方を見よう見まねで教育をしてきたが本当に効果的な教育といえるか悩んでいる等、業界を問わず教育にお悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんなあなたにおすすめなのが本講座で紹介するインストラクショナルデザイン(以下、ID)です。IDとは、教育・研修をより効果的・効率的・魅力的にするための方法論です。IDを身につければ、教育のお悩みを解決する道具を手に入れることができます。
本講座では、eラーニングでの事前事後学習、同期型ワークショップ(現地会場・オンライン会場などに一斉に集まって行うワークショップ)を通じて、10個のID基礎用語を学ぶことができます。講座を通じ、学習者を動機づけるための手法や、学びを支援するための働きかけに関する理論を事例ともに学び、みなさんのお悩みを解決する糸口をつかみます。学校教職員・医療従事者・企業の研修・教育担当者など、教育にお悩みのすべての方におすすめです。
重要
今年度は、入門編はZoomによる同期型のオンライン研修、応用編はZoomによる同期型オンライン研修と会場研修の形で開催いたします。
オンライン版ID公開講座は、単なる現地集合型講座の「次善の策」ではなく、オンラインならではのメリットを活かして構成されます。各種オンラインツールを用いて、グループワーク等の協調的な学びを多数導入して、ディスカッションと個人の考察の往還を促します。また、学びの可視化も期待できます。オンラインでの協調的な学びを体験いただけます。また、会場研修では対面ならではのメリットを活かした学びを体験できます。
また、オンライン開催は地域にとらわれず参加できますので、ご予定に合わせて日程をお選びいただけます。なお、ご要望の多かった平日にも開催いたします。
※講座終了後に、オンライン開催時は30分~1時間程度、会場開催時は場所を移して2時間程度、懇親会の場を設ける予定です。受講者の皆様、講師やスタッフでざっくばらんにお話できる場となります。情報共有や意見交換・交流・親睦などにご活用ください。
※事前事後学習のeラーニングおよびZoomによる同期型オンライン研修では、インターネット接続およびインターネットに繋がるパーソナルコンピュータが必要です。各自、ご準備ください。
同期型研修の日程は、
入門編は、第1回2024年10月1日(火)、第2回10月17日(木)、第3回10月22日(火)、第4回11月9日(土)、第5回11月17日(日)の5回、
応用編は、第1回2024年12月22日(日)、第2回2025年1月12日(日)、第3回2月11日(火・祝)の3回となります(各回10時~16時30分)。
入門編の5回、応用編の3回は、いずれも同じ内容ですので、ご都合の良い日程でお申し込みください。応用編は入門編を修了された方が受講可能です。
※COVID-19の状況によっては、日程や開催形態の変更、中止をする場合があります。あらかじめご了承ください。
回 | 入門編 | 応用編 |
第1回 | 2024年10月1日(火)(オンライン) | 2024年12月22日(日)(オンライン) |
第2回 | 2024年10月17日(木)(オンライン) | 2025年1月12日(日)(東京:日本科学未来館) |
第3回 | 2024年10月22日(火)(オンライン) | 2025年2月11日(火・祝)(大阪:大阪大学中之島センター) |
第4回 | 2024年11月9日(土)(オンライン) | - |
第5回 | 2024年11月17日(日)(オンライン) | - |
◆入門編
講師:合田美子、天野慧
学習目標:
- 10個のIDの基礎用語がどのような場面でどのように活用できるかを例示できる(知的技能)
- ARCSモデルの視点から、教育事例の課題点を指摘し、適切な改善方法を選ぶことができる(知的技能)
概要:
eラーニングでの自己学習や受講者同士のワークを通じて10個のIDの基礎用語を学んでいきます。また、同期型ワークショップでは、10個の基礎用語の中からARCSモデルに絞り、講師が提示する教育事例に対する改善策の検討を受講者同士のワークで行っていきます。IDの道具をどのような場面でどのように活用できるか提示できるようになることを入門編の目標としています。
◆応用編
講師:鈴木克明
学習目標:
- IDの基礎用語10個のうち1つ以上を応用して、自分の教育事例の改善案を提示できる(知的技能)
概要:
入門編で学んだID基礎用語をベースに、応用編では参加者同士のワークを中心に構成し、IDを使う練習を徹底的に行います。みなさんが取り組まれている教育事例について、IDを用いて改善案を提示できることを応用編の目標としています。
※昨年度までに入門編の事後テストに合格し修了認定された方や、他の場でIDを学習し入門編の学習目標を達成している方などは、応用編から受講可能です。ただし、その際には、別途ご案内する応用編の前提課題へ取り組み、合格基準を満たす必要があります。