子安増生・山田冨美雄編著(1994)『ニューメディア時代の子どもたち—テレビ・テレビゲーム・コンピュータとのつきあい方—』有斐閣教育選書、176-196
この章では、ニューメディアを利用した学びを考える第3部への導入として、アメリカの教育工学者ジョン・M・ケラーが提唱している「ARCS動機づけモデル」を紹介します。このモデルは、学習への意欲に関する様々な分野での研究成果をまとめたもので、「やる気」がどこから来るのか、どうしたら「やる気」をひきだすことができるのかを考えるための枠組みとして便利です。「ARCS動機づけモデル」を手がかりに、ニューメディアに囲まれた子どもたちにとって学ぶ意欲がどんな意味をもつのか、それを支える大人の役割は何かなどについて考えてみたいと思います。
2、ARCS動機づけモデル:学びへの意欲を4つに分けて考える
参考文献