目次:
8.認知主義:先行オーガナイザとスキーマ理論 --1 トップページ
--2 はじめに
--4 スキーマ理論
--6 参考資料
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◆ 先行オーガナイザ(オーズベル) ◆先行オーガナイザ(Advance Organizer)とは、学ばせたい知識を整理したり対象づけたりする目的で、 当該知識に先立ち(先行して)提供する枠組み(オーガナイザ:組み立てを助けるもの)を指す。 オーズベルによって提案された教授法で、最も有名な例は、仏教のことを学ぶアメリカ人学生に対して、 予めより身近なキリスト教についての知識を想起させ、仏教の○○はキリスト教では△△にあたる、という具合に比較して説明したもの。 ここでは、学ばせたい知識=仏教のことに対して、予め思い出させたキリスト教の枠組みを「先行オーガナイザ」と呼ぶ。 先行オーガナイザがあったほうが学習が進む、という研究成果は、我々が日常、何か新しいことを学ぶときに、 既に知っていることがらと比較して理解すると「うまく収まる」気がすることを考えると、「なるほど」と思える。 数々の心理学的実験の結果、後からよりも前もって枠組みを思い出させることが効果的だということから「先行」オーガナイザと命名された。 ◇ 参考リンク ◇ 先行オーガナイザは、「有意味受容学習」といわれる種類の学習において効果を発揮するとされている。「無意味」なことを機械的に記憶するのではなく、自分にとって親しみが持てる内容を扱う場合(すなわち「有意味」)で、かつ、さまざまな事例を与えられて「ああでもない、こうでもない」と自分で枠組みを探し、創り出していくタイプの学習(発見学習と呼ばれる)ではなく、正解を整理した形で「受容していく学習」である。これをオーズベルは「有意味受容学習(Meaningful Reception Learning)」と名づけた。ところで、以上の説明から縦2マス×横2マスの学習のタイプわけが想像できますか? ◇ 参考リンク ◇ |