熊本大学大学院教授システム学専攻
目次:
15.eラーニング事例分析

課題の概要

この科目の学びに費やした時間が、皆さんにとって、とても有意義で充実したものであったと思えるものだったことを期待し、「少しでも深く・広く」という姿勢や「今の自分の仕事に何か役立つことがあるか」という実践指向で取り組まれただろうことに敬意を表します。

本科目を終わるにあたり、次の「最終コメント」を提出してください。「最終コメント」は、課題提出ツールを用いて教員宛に提出します。教員からのコメントは、課題へのフィードバックとして、提出ページ上で個々人に伝えられます。もしも同じものを受講者間でも共有してもよい、ということであれば、積極的に「最終メッセージ交換」の掲示板に添付ファイルとして投稿してください。

「最終コメント」(任意課題)

  1. 本講義を学習して、「これは収穫だった」と思う事項を3つ取り上げ、その理由をそれぞれについて述べてください。読者一般の視点ではなく、自分にとってどうだったか、という視点で書くこと。
  2. 第14回のテキスト(第13章)第3節で紹介されたID領域・コンピテンシー記述書(図表13-6及び13-7~11)に照らしたときに、この半期間の科目を受講する前と後を比較して、どのような変化が自分にあったのかについて振り返り分析してください。本科目以外の科目も同時に履修した方は、本科目以外での学習による変化についても言及し、今後のスキルアップについての期待や計画についても触れること。
  3. 実力診断に解答したことや関連Webサイトを閲覧したことに対する印象も含めて、本講義全体についての感想やコメントを期待します。
この「最終コメント」は本科目の単位取得条件となる課題としては設定されていませんが、eLF2003とその続編であるeLCによるブレンド型研修のときには、最終課題の一部として扱われていました(つまり任意課題ではなく必須課題でした)。最近、物忘れが激しく、どのような経緯でこれらが本科目の必須課題でなくなったのかについての詳細が思い起こせませんが、2007年4月時点で見直した限りにおいては、大変重要な課題だと再認識しました。

どんな点が重要か、といえば、この科目全体の学習(あるいはもう少し広げて、他の履修科目での学習も含めた1学期間全体)を振り返り、これまで(ビフォーアフターの自身の変容)とこれから(新たなゴール設定と将来像)に思いを巡らせるという「省察(リフレクション)」という意味で、貴重な時間となることが期待されるからです。省察の重要性については、本科目で学んだシステム的アプローチの考え方や、学習者の主体性を重視する構成主義やアンドロゴジーでも繰り返し強調されてきたところです(復習になりましたか?)。

ということで、受講者各位の積極的な取り組みと、提出・共有を大いに期待します。情意領域の学習成果がこの科目から得られたとしたら、それは「要求されないことをやる個人選択の場面でも、学習の機会を捉えて主体的に取り組む」という学習意欲でしょうし、それが具体的に表出されるのが、任意課題に取り組むかどうかの判断であります(まあ、そう言われてもやらないとすればかなり否定的ですよね。押しつけがましくてすみません・・・)。こうやって焚きつけるからには、鈴木としても、提出されたものを真摯に受け止め、じっくりと読ませていただきコメントをします。また、本科目の今後を考える際にも、大いに参考にさせていただきます。
必須の課題であった時代に、上記(1)の課題については、下記のような採点基準を設けていました。鈴木の気持ちとしては今も変わりませんので、お知らせしておきます。

[採点基準]
何を取り上げるかについては採点の対象としない。「何故それを取り上げたか」が明確に分かるように書かれているかどうかを評価する。説得力がある文章であること。執筆者や本書の方針・主張などに反対する立場で書かれたものでも減点しない。