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インターネットから他人の著作物をコンピュータのメモリへ一時的に蓄積をし
ても著作権法の複製には当たらないとされます。しかし、インターネットは世
界中に広がっているので、ダウンロードやスキャナでの読み込みなどのなんら
かの方法で得た他人の著作物の複製をアップロードすることや自分のホームペー
ジで利用することは、著作物の自由利用が認められる私的複製(後述)には該
当しません。
ホームページも著作物と考えられますが、自分のホームページに
他人のホームページのリンクを張ること自体は複製とはいえませんので、
相手が無断リンクを認めていない場合を除き
、
直ちに著作権を侵害す
る行為ということにはなりません。しかし、他人のホームページの一部だけ
(たとえば画像)へのリンクや他人のホームページの一部を自分のホームペー
ジのフレームの中にリンクし表示するフレイミングは著作者の権利を侵害する
可能性があります。また、他人の顔写真等個人情報をホームページに掲載する
場合は肖像権やプライバシー等の問題がありますので、
本人の承諾が必要です。
なお、社団法人著作権情報センターは、インターネット上のハイパーリンクに
よるそのホームページへのリンクは基本的に自由であるとしていますが、内容
が公序良俗に反する場合はリンクを断ることがあるとしています。社団法人著
作権情報センターのホームページは非常に有益なので、閲覧することを勧めま
す。検索の練習がてら、自分でこのホームページを探して下さい。
KITA Toshihiro
平成13年3月26日