熊本大学大学院教授システム学専攻
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【第1回】講義概要の説明
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テキスト(はしがき)

「eラーニング概論」(2009年度版)へようこそ!

この科目を担当する鈴木克明です。どうぞよろしくお願いします。

今年度の「eラーニング概論」は、第4期生18名と科目等履修生17名の合計35名でスタートすることになりました。昨年度から始まったストーリー型カリキュラム(SCC)のための「eラーニング概論A」と科目等履修生向けに用意した従来通りの「eラーニング概論B」の2つのクラスに分けて学習を進めていきます。中身はほぼ同じですが、各ブロックに対して異なる締切日が設定されています。

この講義は、「内容紹介ムービー」でも申し上げたように、2003年9月に世にも名高い「激しく学んだ集中講義」としてSCS(スペースコラボレーションシステム)経由で試験的に実施した講義に向けて準備したテキストを読んでいきましょう、というものです。このとき鈴木は、企業内教育・大学教育の実践者向けに特化したeラーニング基礎論を、インストラクショナルデザインの立場からまとめる課題に取り組んでいました。文科省からの研究資金を得て、eラーニングコンソシアム(eLC)からの支援もいただき、さらにメディア教育開発センター(NIME)が運用するSCSの特別講義として、その第一弾を配信しました。それが、この講義の基礎となった「eラーニングファンダメンタル(eLF2003)」でした。

eLF2003は、全国10会場をSCSで結んで、合計129名の参加者を得て試行されました。週末を挟んだ5日間で全15回を網羅するその圧倒的な「激しさ」と、その結果として得られたすんばらしい「成果」[1]が世に認められ、eLCの公認講座となり、「eラーニングファンダメンタル修了証」が授与されるに至りました。これが、平成19年度にeLCが開始した「eラーニングプロフェッショナル認定制度(eLP)」の基礎の一つになったわけです。

eLF2003の成功は、本専攻にとっても、様々な意味で確固たる基盤となりました。eLF2003がなければ、鈴木が岩手を離れて熊本に来ることもなかったと思いますし、本専攻とeLCやNIMEとの連携も築かれていなかったかも知れません。そんなわけで、本専攻の門をたたく方には、是非この原点を体験していただきたく、「多少古くなったなぁ」という思いが沸きあがるのを懸命にこらえて、なるべく当時の姿を温存してお届けしているわけであります、はい。

前置き(言い訳?)はそのぐらいにいたしまして、さっそく、準備体操に取り掛かりましょう。

第1回は、まず、鈴木がeLF2003に向けて準備したテキストの「はしがき」を読んでください。2003年当時、鈴木に何が起きていたのか、という(当時としては)フレッシュな3つのエピソードを取り上げ、鈴木がどんなことを考えているのかを説明した文章です。画面で読むのはそろそろ限度だろう、ということで、PDFファイルでお届けします。目がつらくなってきた人は印刷して、そうでもないと感じる(お若い)方はPDFファイルを画面上に表示して、お読みください。

いかがでしたか?「はしがき」を読んだ感想を、掲示板に書き込んでください。掲示板に書き込むことが、「しっかり勉強している」という唯一の証になります。自己紹介も兼ねて気軽に書き込む一方で、「おぉ、なかなか鋭い観察眼だ」などと思ってもらうことも目指してくださいませ。また、他の受講者からの書込みにも進んでコメントを「返信」してください。返信するまでは、あなたがその人の書き込みを読んだ、という事実も相手には伝わりませんので。

掲示板を表示するためには、左側の目次から「[タスク1]はしがきへの感想」を選択してください。

蛇足: 「はしがき」の次には「あとがき」を読みませんか?

もし、鈴木と同じような癖をお持ちのそういう方のために、第2回に進む前に「あとがき」をお届けしましょう。あとがきを今お届けすること自体が蛇足であるのに加えて、あとがきの中にも鈴木の過去から蘇った文章という蛇足までついています。7ページもありますので、これもPDFファイルでお届けします。

pdf「あとがき」(7ページ/207KB)

注釈:あとがきも古くなっています。この段階で開始されようとしていたブレンディング講習も「eLP研修」に発展的に解消し、パッケージ化されたテキストの販売も2007年3月で終了しました。また、鈴木自身の転職に伴い、「eラーニングファンダメンタル学習支援サイト」も移動されました(URL=http://www2.gsis.kumamoto-u.ac.jp/eLF/)。蛇足の蛇足にも述べてある不易と流行という観点から、うつりゆくものと変わらないものがあるのかな、と思ったりしています。