熊本大学大学院教授システム学専攻
目次:
[第6回]ID分野の研究事例(4)
ID分野の研究事例(4)
今回のタスク(課題)
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第6回: ID分野の研究事例(4)(担当:根本淳子)

内容を読んで学習した後、「今回のタスク」を行ってください。

[はじめに]

自分が行ってきた実践は、どこがよい点で、どこが改善すべき点なのか。そしてそれは、なぜなのか?そんな個人の好奇心が、教授設計理論(ID理論)を中心とする学びのデザインの研究に関心を示すようになった発端だったと思う。直感でよいと思っても、どうして?と聞かれて理路整然とすぐに回答することはたやすくない。そんな自分の気持ちの整理と同時に、その整理できたことを人に伝えることができればと思っている。(上記ではきれいにまとめているけれども、以前は人前に立って教えることも、オンラインで学ぶことも好きではなかった。そんな苦手意識を払拭するために、研究という形で整理する道を選んでいると、自分を分析している。)

個人的には、マクロレベルのデザインに興味があり、その成功はどこにあるのかを探し、人によりよい学びをデザインするための手がかりを提供することが研究・実践の目的となっている。(だから、本専攻でもカリキュラムデザインに従事できることを楽しいと思って取り組んでいるのでしょう。)

インストラクショナルデザインという言葉の意味は広い。授業で使えるテクニックのみを指すと考える人もいるが、組織レベルでのパフォーマンスを追及する場合に用いることも可能である(ただし、この場合は、HPT(human performance technology)という用語を用いたりする場合もある)。皆さんには、IDの分野を広く捉え、自由な発想でこの分野での研究の可能性を広げていくことを期待している。