熊本大学大学院教授システム学専攻
目次:
【第11回】JavaScript 1 (インタラクティブなページ)
第1章
--第11回タスクチェッカー
※公開科目にはありません
第3章
--処理の適用
第4章
第5章

2.処理の定義

【本節の目的】
JavaScriptファイルを開き、定義する際の基本的なルールを学びます。

jsファイルの中身 ~様々な決まりごと

次に、[処理の定義]について、こちらで用意しているファイルを利用して学習します。

まずはsample.zipファイルをダウンロードしてください。(「myscript.js」というJavaScriptファイルと「sample.html」というHTMLファイルが入っています。)

(註) 処理の定義は、一つのファイルにおいて幾つでも行なうことができます。 そのため、色々な処理の定義を、一つのファイルにまとめておけば便利です。 もちろん、HTMLでそれらを利用するときに、すべてを使う必要はありません。 (ちなみに、ダウンロードしてもらったファイルには、 4つの処理が定義されています。)

myscript.js を秀丸エディタで開いてみると、先頭部分は、 下記のようになっているはずです。

//---------------------------------------------------
// 新しいウィンドウでメッセージを表示する。
//------------------------
function oshita() {
  window.alert('どうもありがとう。 今日が素晴しい日でありますように!');
}
//---------------------------------------------------

JavaScriptでは、「//」(2個のスラッシュ)があると、 その後は行末までコメントとなります。つまり、上のJavaScriptで、 先頭から3行と最後の1行はコメント行です。定義する処理の説明と、 どこからどこまでがこの定義の範囲なのかを示しているだけです。

JavaScriptでの処理は、一般的に以下のように定義します。

function 処理の名前(入力1, 入力2, ...) {
  処理1;
  処理2;
  .......
  .......
}

処理を定義するには、まず「function」と書き、 続けて自分で決めた任意の処理の名前を書きます。先の例では、 「oshita」が処理の名前です。

次に、処理に必要な入力 (一般には、 「引数(ひきすう)」と呼ばれます) を、括弧 「()」で囲んで記述します。 入力(引数)が複数ある場合は、カンマ「,」で区切ります。また、 入力(引数)が不要な場合も、括弧「()」は省略できません。先の「oshita()」という処理は、 入力(引数)の不要な(無い)処理です。

(註) 処理のことを、一般に「メソッド(method)」や「関数(function)」と呼びます。

最後に、定義する処理の内容を、全体を「{ }」で囲んで記述していきます。 また、それぞれの処理の最後には、セミコロン「;」を書きます。 上の「oshita()」という処理では、 window.alert()という処理が、1つだけ行なわれるということになります。

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