熊本大学大学院教授システム学専攻
目次:
【第1回】はじめに:OSの基本動作とファイルシステム
第1章
第2章
第4章
第5章
第6章
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ファイル・フォルダ名の変更

ファイルやフォルダのコピー、ショートカット、
ファイル・フォルダ名の変更

【本節の目的】
OS(Windows XP)上でのファイルのコピーとファイル名の変更方法を習得する。

ファイルやフォルダのコピー


[演習 7]
以下の説明を読みながら、 コピーやショートカットを上記フォルダに作成してみなさい。

これまで各種アプリケーションプログラムを利用して、 ファイルを作成して来ましたが、 これらのファイルを効率良く再利用するためには、 ファイルやフォルダを複製(コピー)したり移動したりする必要があります。

これらは、 OSの基本的な機能の一つです。 皆さんは、既に行っているとは思いますが、ここで改めて練習して、 自由に使えるようになって下さい。

ファイルやフォルダのコピーや移動は、 これまでアプリケーションソフト内で利用して来た コピーや移動と同様のやり方で行なうことができます。
すなわち、

  1. 対象となるファイルやフォルダを選択し、
  2. 「コピー」もしくは「切り取り」し、
  3. コピーもしくは移動したいフォルダへ移動後、「貼り付け(ペースト)」する
という手順です。 2.の手順で、「コピー」を行なえば複製(コピー)することになりますし、 「切り取り」を行なえば移動することになります。

(註) これまでは、ファイルをコピーするときは、 一度アプリケーションプログラムで対象となるファイルを開いて、 別名で保存していましたね。 単に同じものを2つ作るには、この方法は、ちょっと面倒ですね。

それでは、実際にコピーしてみましょう。 まずは、「マイドキュメント」をダブルクリックして、 ファイルの一覧を表示して下さい。

ところで、このファイル一覧表示は、これまで何も断らずに使って来ましたが、 Windows XP標準装備の 「エクスプローラ」と呼ばれるプログラムが行なっています。
「エクスプローラ」は、以下のように、 「スタート」メニューから、 通常のアプリケーションと同じように起動することもできます。


あるいは、「スタート」 メニューをクリックして起動することもできます。 どちらかの方法で、「エクスプローラ」を起動して下さい。


これらを実行して表示される画面は、 「マイドキュメント」をダブルクリックしたものと異なり、 左側のサブウィンドウ(ペイン)にドライブやフォルダの一覧が表示されています。 これだと、別のドライブやフォルダに移動するのが簡単ですね。

実は、「マイドキュメント」をダブルクリックして表示されるのも、 「エクスプローラ」が行なっているのですから、同じ表示にすることができます。 「表示」メニューから「エクスプローラバー」を選び、 更に「フォルダ」を選択する事で同様な表示形式にすることができます。







コピーや移動を行なうには、まず対象となるファイルをクリックし (複数ある場合はドラッグして対象となるファイルやフォルダを囲み)選択します。 (下記の例では、week01にあるファイルをweek02にコピーします。)



次に、クリックして、「コピー」もしくは 「切り取り」を選択します。



最後に、コピーもしくは移動先のフォルダへ移動し、 クリックして、「貼り付け」を選択します。



「コピー」して、同じフォルダで「貼り付け」を行なうと、 自動的に「コピー?」という文字がファイル名に付加されてコピーされます。

また、対象となるファイルやフォルダを別のフォルダへドラッグすると、 「移動」することになります。

ただし、 異るメディア(ドライブ)間でファイルアイコンをドラッグした場合は、 「移動」ではなく、「コピー」として動作します。
例えば、 大切なファイルが無くならないように、 USBフラッシュメモリにバックアップを取るときに、 C:ドライブ等からドラッグしてUSBフラッシュメモリにファイルをもって行ったとき、 元のファイルが無くなっていては、バックアップになりませんからね。 そんな心配は不要です。


ショートカットとファイル/フォルダ名の変更

良く使うアプリケーションソフトや修正途中のファイルは、 簡単に利用できるように、 デスクトップや良くアクセスするフォルダに置いておくことがあります。 ただ、アプリケーションそのものをコピーしておくと、 ディスクを無駄使いすることになるだけです。 また、データファイルのコピーをバックアップ以外の目的で置くと、 どれが本物のファイルが分からなくなることになります。

そのため、「本物のファイルと同じ形をしているが、 単に本物のファイルを指し示している矢印のようなファイル」 が利用できるようになっています。この矢印のようなファイルを、 Windowsでは、「ショートカット」と呼んでいます。

(註) OSによっては、「エイリアス(alias:別名)」と呼んだり、 「リンク」と呼んだりします。

皆さんのデスクトップにあるアイコンは、実は、 それぞれの本物のファイルを指し示している「ショートカット」だったのです。

「ショートカット」のアイコンの左下部分には、 必ず、ショートカットであることを示す矢印がついています。
下図の左側のアイコンが、右側の「実体」を指し示す「ショートカット」です。

     

「ショートカット」と「実体」の違いは、アイコンだけでなく、 それぞれのプロパティで確認することができます。 例えば、上記のアイコンを、それぞれ右クリックして、 「プロパティ」を選択すると、以下のように違いがわかります。
(註)ドライブ、フォルダ、ショートカットについては各自の環境に合せて読み進んでください。

     

更に、「実体」はその保存場所が分かりますし、 「ショートカット」はそのショートカットが指し示している 「実体の保存場所」が分かりますね。

それでは、実際に「ショートカット」を作ってみましょう。

「ショートカット」を作るには、以下の2つの方法があります。

  1. (方法 1) その場に作る方法
      「ショートカット」を作りたいファイルを選択し、 右クリックして、「ショートカットの作成」を選択します。
    通常その後、別のフォルダに移動します。





  2. (方法 2) 別のフォルダに作る方法
      「ショートカット」を作りたいファイルを選択し、 コピーを行ない(Ctrlを押しながらCキーを押すか、 右クリックしてコピーを選択する)、保存先のフォルダに移動し、 右クリックして、「ショートカットの貼りつけ」を選択します。










上の例は、デスクトップのアイコン (実際はショートカット)があった場合、それが 消えてしまったときに利用すると良いですね。


ファイル名やフォルダ名を変更する時は、 まず、ファイルのアイコンをクリックして、 「名前の変更」を選びます。


その後、ファイル名欄が修正できるようになりますので、 適切な名前をつけます。



(註) 上記の例は、「ショートカット」だったので、 拡張子をつけませんでしたが、通常のファイルの場合は、 拡張子を消したり、変更しないように注意して下さい。


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