熊本大学大学院教授システム学専攻
目次:
4.学習目標の分類学と適性処遇交互作用
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タキソノミーの詳細分類とテスト項目例(整備中)



1.00 知識(Knowledge)
1.10 個別的なものの知識(Knowledge of Specifics)
1.11 術語の知識(Knowledge of Terminology)
1.12 特定事実の知識(Knowledge of Specific Facts)


1.20 特定のものを扱う手段・方法の知識(Knowledge of ways and Means of Dealing with Specifics)
1.21 約束ごとの知識(Knowledge of Conventions)
1.22 傾向性や順序性の知識(Knowledge of Trends and Sequences)
1.23 分類とカテゴリーの知識(Knowledge of Classifications and Categories)
1.24 基準の知識(Knowledge of Criteria)
1.25 方法論の知識(Knowledge of Methodology)


1.30 一般的なもの、抽象的なものの知識(Knowledge of the Universals and Abstractions in a field)
1.31 原理や一般化の知識(Knowledge of Principles and Generalizations)
1.32 理論や構造の知識(Knowledge of Theories and Structures)

2.00 理解(Comprehension)
2.10 変換(Translation)
2.20 解釈(Interpretation)
2.30 外挿(Extrapolation)



3.00 応用(Application)



4.00 分析(Analysis)
4.10 要素の分析(Analysis of Elements)
4.20 関係性の分析(Analysis of Relationships)
4.30 組織原理の分析(Analysis of Organizational Principles)



5.00 統合(Synthesis)
5.10 固有の伝達内容の創出(Production of a Unique Communication)
5.20 計画あるいは実施企画の創出(Production of a Plan, or Proposed Set of Operations)
5.30 抽象的な関係性の創出(Derivation of a set of abstract relations)



6.00 評価(Evaluation)
6.10 内的基準による判断(Judgements in terms of Internal Evidence)
6.20 外的基準による判断(Judgements in terms of External Criteria)
注:原語及び訳語は、梶田叡一(1983)「教育評価」有斐閣(p.113-119)による




1.0 受け入れ(Receiving)
1.1 意識(Awareness)
1.2 意欲的な受け入れ(Willingness to Receive)
1.3 統制された、あるいは選択された注意(Controlled or Selected Attention)


2.0 反応(Responding)
2.1 黙従的な反応(Acquiescence in Responding)
2.2 意欲的な反応(Willingness to Respond)
2.3 反応への満足(Satisfaction in Response)


3.0 価値づけ(Valuing)
3.1 ある価値の受け入れ(Acceptance of a Value)
3.2 ある価値の優先(Preference for a Value)
3.3 ある価値への関与(Commitment)


4.0 組織化(Organization)
4.1 ある価値の概念化(Conceptualization of a Value)
4.2 価値体系の組織化(Organization of a Value System)


5.0 個性化(Characterization)
5.1 一般化された構え(Generalized Set)
5.2 個性化の実現(Characterization)
注:原語及び訳語は、梶田叡一(1983)「教育評価」有斐閣(p.121-132)による




1.0受け入れ(Receiving)
  • 読書の時間をもっと持ちたいと思いますか?
  • 現在すぐにでも読みたいと思う本が2,3冊ありますか?
  • 本を集めたいと思いますか?
  • 現在のアメリカの著名な作家についてもっと知りたいと思いますか?


2.0反応(Responding)
  • 友達を訪ねた時、部屋に本があれば、題名とかジャケットを読みますか?
  • 暇なときに通りを歩いていて本屋の前に来たら、立ち止まってウインドーの本の題名をのぞきこみますか?
  • 本を読み始めたら2,3日のうちに読んでしまいますか?
  • 午後ないし夕方を、本を読んで過ごすようなことはめったにありませんか?


3.0価値づけ(Valuing)
  • 図書館とか本屋であちこち拾い読みしながら時間を過ごすことがありますか?
  • 友達に薦めるほど一冊の本に夢中になるということは余りありませんか?
  • 学校の参考書は別として、何か自分の本を集めるというようなことをしていますか?
  • 読みたい本が自分の学校の図書館にないとき、どこか他の図書館から借りるということは余りありませんか?


4.0組織化(Organization)
  • 自分が読んだ本に関して他の人の意見を聞くのが好きですか?
  • 進路を選択するときに読書が何らかの影響を与えてきましたか?
  • たとえば失業のような社会問題に対してあなたが意見を形成するとき、読書が何らかの影響を与えてきましたか?
  • 結婚とか家庭生活についてあなたが意見を形成するとき、読書が何らかの影響を与えてきましたか?

出典:ブルームほか(渋谷・藤田・梶田訳、1972)「教育評価法ハンドブック」第一法規出版、p.327
注:最後の2項目は4.0組織化の項目として挙げられているが、どうも5.0個性化じゃないかなぁ、と思われる。 しかし、前後の関係から5.0組織化は除外されていたようにも読み取れる。 いずれにせよ、聞き方を変えることによって、内面化の程度が推し量れることが読み取れる。