熊本大学大学院教授システム学専攻
目次:
【第1回】はじめに:OSの基本動作とファイルシステム
第1章
第2章
第4章
第5章
第6章
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ファイルとフォルダ、ドライブとファイル管理

【本節の目的】
ファイルとフォルダ(ディレクトリ)の概念と利用方法の習得

ファイルとフォルダ(ディレクトリ)とは

皆さんがPCを使って何かを作るときには、 必ずファイルとフォルダ(ディレクトリ)のお世話になります。
  • ファイル
    • アプリケーションプログラム (ソフトウェア) やデータ (ワープロデータ、デジカメの写真データなど) は、 「ファイル」という形 (単位) で、PCに保存 (格納) されている。 ファイルには名前があり、Window上ではアイコン (小さな絵) で表示される。
    • アプリケーションプログラムのファイルは、 いわゆるソフトを、購入もしくはダウンロードして、 インストール [PCの中にソフトウェアを入れ、 実行できるように環境を整えること] することでPCに格納される。
    • データファイルは、アプリケーションプログラムを使って作成するか、 作られたデータをコピーすることで、PCに格納される。

  • フォルダ (ディレクトリ とも呼ばれる)
    • ファイルを入れる箱 (ケース) のようなものである。
    • フォルダの中に、フォルダを入れる事もできる (サブフォルダと呼ばれることもある)。
    • フォルダは、OSの機能を使って、自分で (PCを操作する人が) 作る。

    フォルダは、各種プログラムを利用して作成するファイルを、 整理するために存在している。 例えば、弁当箱の中に、色々なおかずが散在していると、 見栄えも悪いし、食べるのも大変ですね。重箱に分け(フォルダに分け)、 更に各お重では、区画を区切って(サブフォルダに分け)、 それぞれの区画(フォルダ)には同じようなおかず(ファイル)をまとめることで、 きれいで効率的なお弁当ができあがります。

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    一つのフォルダに各種ファイルが散在していると、 作業効率が悪くなります。 そこで、目的別もしくはファイルの種類ごとに、 フォルダを作り整理することで、作業効率をあげることができます。

ドライブとは

ドライブは、フォルダと同じくファイルやフォルダを入れる'箱'ですが、 フォルダが仮想的な入れ物であるのと異なり、物理的な箱(記録媒体)です。
ドライブには、利用者から見て以下の3種類のものがあります。
  • 固定ドライブ
      ハードディスク と呼ばれるものがそれであり、 通常PCに内蔵されている。
    このドライブに保存したデータは、このPCでしか利用できない。

  • リムーバブルドライブ
      フロッピーディスク、CD-ROM、 USBメモリなどがそれであり、 利用者が取り付けたり、 取り外したりすることができるという特性をもつ。
      このドライブに保存することで、 例えば、大学のPCで作ったデータを自宅のPCで、 利用することができるようになる。

  • ネットワークドライブ
       ネットワーク上にあるサーバと呼ばれる計算機のドライブを、 あたかも内蔵されたドライブのように見せているものである。
    そのため、このドライブに保存すると、 同じネットワークドライブをもつ別のPCからでも、 保存されているデータを読み書き出るという特長がある。
    ただし、ネットワークが利用できなかったり、 サーバが不調であるとドライブを利用できないデメリットもある。

Windowsでは、これらのドライブには、「A:」、「B:」、「C:」... のようなドライブ名が、自動的に付けられます。


(参考)
熊本大学の情報実習システムは、以下のような構成になっています。 U:ドライブは、下図中の「ホームディレクトリサーバ」が提供し、 デスクトップ環境などのプロファイル情報は、「プロファイルサーバ」に保存され、 PCにログイン時に読みこまれます。このように、これらのサーバと実習室のPCは、 ネットワークを介して大量のデータやり取りをしますが、 本学では、10Gbpの大容量ネットワークをバックボーンとして構築しているので、 全くストレス無く通信をすることができます。



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