目次:
【第9回】アニメーションGIF、情報倫理(情報発信の際の留意事項)、CSS(1) 第1章
第3章
第4章
--CSSとは
--確認のための演習
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ネットワーク社会における法的責任 -- 「引用」 --
【本節の目的】
他人の著作物を無断で利用させてもらう「引用」の条件について学びます。 「引用」を行うには他人の著作物は、社会通念上その必要性が肯定され、かつその限度内である限り、 無断で「引用」し、公表することができます。 ただし、そのためには、次の条件を満たさなければなりません。
引用に関する例題![]()
自作のウェブページの中に、阪神タイガースの公式サイト
例題の解説(a)は、その「必要性」が肯定されない恐れがある。(b)は、引用する側と引用される側が明瞭に区別されない恐れがある。(c)は、たとえごく一部に用いられたとしてもシンボルとしてテーマの主たる部分をなす可能性が高い。よって、(a)、(b)、(c)は「灰色」である。(違法と断定できる訳ではない。) 一方、そのロゴ画像は、単にロゴの表現方法を論じるテーマの中では一つの例でしかないから、主たるテーマとは明瞭に区別され、従として利用されるので、無断で利用しても正当な引用となる。よって、(d)は、「白」(適法)である。 「灰色」である場合に、相手(著作権を侵害された可能性のある側)が著作権侵害訴訟を提起するとは限らない。「黒」(違法)であると断定できないまま他人を告訴することは、現実には割に合わない。特に、結果的に「白」(適法)であった場合には、告訴したことによって逆に「信用毀損の罪」(刑法第 233 条、最高懲役 3 年)、「嘘告の罪」(刑法 172 条、最高懲役 10 年)等に問われる恐れがある。 しかし、インターネット社会には、訴訟社会である米国等も含まれ、訴訟に関して様々な思想を有する人々が閲覧する。したがって、「灰色」である場合には利用しない方がよい。 |