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【第11回】教育学の2大潮流(1)系統主義と経験主義
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古代ギリシャの哲学者プラトンいわく、「教育とは、正しいと思われる言論に子
どもを引っぱっていくこと、導いていくこと」 |
『エミール』の著者ルソーいわく、「創造主の手から出るときには、すべてが善い。だが、人間の手にかかることによって、すべてがだめになる。・・・人間
は、すべてについて、その本来の姿をゆがめ、すべてに手を加えて変形させる。人間は変形されたもの、つまりお化けが好きなのだ。」 |
1920年代米国の行動主義主唱者ワトソンいわく、「私に健康な1ダースの赤ん坊と、かれらを育てるための環境を与えよ。そうすれば、私はその中のだれをでも訓練して、その子の親がどんな人であろうと、医者にでも、法律家にでも、芸術家にでも、大事業家にでも、乞食にでも、泥棒にさえしてみせよう」 |
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表1は、系統主義と経験主義の教育課程が持つ長所短所をまとめたものです。 自分が受けてきた、あるいは受け持っている教育はどちらの要素が強く反映されていますか?たとえ自覚していなくても、どの要素が多いでしょう?
表1:系統主義と経験主義の教育課程
長所 |
短所 |
日本の教育における出現 |
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系統主義 (教科カリキュラム) |
文化遺産を系統的に学べる。 構成が簡単で評価もしやすい。 長い伝統があり教師も慣れている。 |
教科書中心、理解より暗記になりやすい。 知識注入に偏り、社会性の育成・創造性の伸長を忘れがち。 |
明治期から戦前まで 教育内容の現代化 基礎基本重視 学力低下論 |
経験主義 (経験カリキュラム) |
学習者の興味・問題から出発するので学習活動が活発で効果的になる。 生活の場に密接に結びつく。 自主的学習が民主的価値を発展させる。 |
現在の問題に関心が集中し、
文化体系の習得が困難。 社会・文化の変化への対応が遅れがち。 学校や地域社会の体制が適切に整えられにくい。 |
戦後の新教育(社会科) 生活科 「新学力観」 総合的な学習の時間 |