熊本大学大学院教授システム学専攻
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[第11回]IM分野の研究事例(1)
IM分野の研究事例(1)
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第11回: IM分野の研究事例(1)(担当:大森不二雄)

[研究テーマの紹介]

次に、担当教員の目下の研究テーマの全体像(eラーニング関連に限定しない)を以下の通りお示しする。これは、教授システム学専攻を含む大学院社会文化科学研究科の教員研究計画一覧用に提出したものである。あるがままに、研究関心や研究活動状況をお示しすることが最善と考えるゆえである。

研究テーマ

  1. 教育システム開発及び教育政策に関する研究
  2. 高等教育とグローバル化に関する研究
  3. eラーニング政策に関する研究

長期計画(注:長期計画は2~5年程度にわたるもの)

  1. グローバル化する知識社会に対応できる大学・大学院の教育プログラム(学位課程)の開発、教育の組織的質保証と戦略的経営の統合的枠組、教育政策に関する社会学的分析(できれば公共政策一般への知見を目指す)等に関する研究を進める。
  2. 国境を越えて提供される高等教育の動向と質保証、国境を越えて教育を提供する大学の経営・教育戦略、グローバル化する知識社会における大学と知の変容等に関する研究を進める。
  3. 日本及び諸外国のeラーニング政策、機関レベルのポリシー(戦略)、eラーニングの質保証、eラーニング提供者としての大学と企業等、国境を越えるeラーニング等に関する研究を進める。

平成18年度の計画

  1. 重点配分経費による「知識社会に対応した大学教育プログラムの開発に関する調査研究」を実施し、グローバル化する知識社会に対応できる大学・大学院の教育プログラムの開発に関し、国内外の参考事例等について文献調査・訪問調査等によりデータ収集するとともに、本学の現状をベンチマーク・分析し、本学の教育政策のための知見の提供や提言を行うとともに、研究成果を論文等の形で公表する。
    科学研究費補助金基盤研究(A)による「企業・卒業生による大学教育の点検・評価に関する日欧比較研究」(研究代表者:吉本圭一氏)を分担し、質的分析を行う。
  2. 科学研究費補助金基盤研究(C)による「国境を越える大学の経営・教育戦略に関する総合的研究」を実施し、文献レビュー、国内及び海外の事例調査、英国・豪州の大学に係る調査票の作成を行う。
    国境を越えて提供される高等教育の動向と質保証に関する研究成果の一部を学会発表等の形で公表する。
  3. 科学研究費補助金基盤研究(C)(企画調査)「知識基盤社会における高等教育の質保証とデジタル学習資源の共有化に関する研究」(研究代表者:清水康敬氏)を分担し、知識社会におけるeラーニングの質保証と戦略に関する研究を行う。
    本年度段階での研究成果を論文又は学会発表等の形で公表する。

 参考文献

・大森不二雄 2004,「WTO貿易交渉が迫る高等教育の市場開放」『カレッジマネジメント』第124号,リクルート,32-39頁。
・大森不二雄 2004,「グローバル化が日本の大学に突き付ける課題-教育の質保証と戦略的経営」熊本大学大学教育機能開発総合研究センター編『大学教育年報』第7号,50-55頁。
・大森不二雄 2005,「グローバル化する高等教育の質保証と大学間競争」清成忠男監修・早田幸政編『国立大学法人化の衝撃と私大の挑戦』エイデル研究所,218-227頁。
・大森不二雄 2005,「全学教育システムの開発に関する試論」熊本大学大学教育機能開発総合研究センター編『大学教育年報』第8号,27-37頁。
・大森不二雄 2005,「国境を越える高等教育に見るグローバル化と国家 - 英国及び豪州の大学の海外進出の事例分析」日本高等教育学会編『高等教育研究』第8集,玉川大学出版部,157-181頁。
・大森不二雄 2005,「国境を越える大学の認可・評価に関する豪州の政策-国民教育システムへの取込みとしての質保証」日本教育社会学会編『教育社会学研究』第76集,東洋館出版社,225-244頁。