熊本大学大学院教授システム学専攻
目次:
[第2回]発表を効果的に行う/学会誌に研究論文を掲載する
発表を効果的に行う
--今回のタスクその1(課題)
学会誌に研究論文を掲載する
--今回のタスクその2(課題)
課題提出
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課題提出:課題1:やってみたい研究について(レポート)

インストラクション:

提出締切:2008.11.3(月)

このブロックでは「教授システム学研究法」について、テキスト「教育工学を始めよう」を読み解くことで学んできました。その結果として、[タスク1-1]として書いた「やってみたい研究」への思いがどのように変化したか。あるいは、深化したか。振り返ってまとめてみましょう。「やってみたい研究について」のレポートは、次の2部構成とし、長すぎない(読むのがいやにならない)程度に簡潔にまとめて提出ください(PDF変換が望ましい)。

1)[タスク1-1]で最初に書いた「やってみたい研究」について、多少「研究者らしく書く」とすればどうなるのかを考え、書き直してみてください。
2)[タスク1-1]での自身の書き込みと今回の書き込みを比較して、何がどう変化したかを自己分析してください。

[評価基準]
次の2ブロックでは、それぞれの先生方が紹介する研究事例を読み解くことになります。その準備態勢ができたと思えるレベルに到達したかどうかを評価します。具体的には、次の判断基準を用います。

1)については、どの程度「研究者らしく」なっているかを点検します。その際、「研究者らしい」は「このブロックで学んだことを応用している度合い」として判定します。段落構成や推敲(誤字脱字がないこと)は「研究者らしい」の前提条件とみなします。
2)については、自身の前後の変化をどう捉えているか、それは明瞭で妥当で客観的で説得的かどうかを判定します。

答案:

特別研究1_課題1.pdf

最新コメント:
作成者: 鈴木 克明

鈴木です。必要かつ十分に課題の要求を満たすレポートです。リフレクションも「明瞭で妥当で客観的で説得的」であり、よくできています。中身に入りますが、次の点を今後の参考にしてください。

1)事前テストの持つ機能を「先行オーガナイザー効果」という学術用語を用いた表現にできたことは大きな成果でした。一方で、先行オーガナイザは有意味受容学習における教授方略であり、ガニェの分類でいえば言語情報の学習には効果的とされていますが、知的技能においては別の導入が良いとされています。学習課題を言語情報に限定するのか、それとも知的技能にも有効な先行オーガナイザを探そうとするのかによって、研究の方向性が大きく異なると思われます。無論後者の方がより興味深いですが、定説へのチャレンジになるかも知れず、相応の覚悟が必要でしょう。

2)まずは先行オーガナイザの先行事例を調べて、この術語にこだわるのか、それともより一般的な事前テストの教授方略としての効果に広げて追求するのかを決めると良いでしょう。せっかくたどり着いた術語ですから、まずは調べて、本当にこのテーマが自分のやりたいことかを再確認すると良いでしょう。

以上です。