熊本大学大学院教授システム学専攻
目次:
【第4回】プレゼンテーション用ソフト、ドロー系ソフト
第1章
第3章
第4章
現在の場所: ホームページ > [1]情報リテラシー > 【第4回】プレゼンテーション用ソフト、ドロー系ソフト > 第2章 > プレゼンテーションおよびプレゼンテーションソフトとは

プレゼンテーションおよびプレゼンテーションソフトとは


StarSuiteについて


'StarSuite'は、Sun Microsystems社が開発した、 'Microsoft Office'互換の統合ソフトウェアです。 第3回・第4回では、このStarSuiteを使って説明します。

 熊本大学では、StarSuiteのサイトライセンスを取得しています。そのため、学内のPCのみならず、 在籍中の学生並びに教職員の個人で所有するPCでも無償で利用することができます。ただし、卒業後は、 利用する権利が無くなりますので、アンインストール(PCから消去)する必要がありますので注意して下さい。
利用したい人は、StarSuiteは専攻ポータルサイト(http://uportal.kumamoto-u.ac.jp/)の 「熊大ポータル」タブ→ 「サイトライセンスソフト・ダウンロードシステム」からダウンロードできます。
※公開科目版の利用者の方はダウンロードできません

(註)上記からダウンロードできるのはStarSuite8ですが、本科目ではStarSuite7で説明しています。基本的な動作は同じですが、テキスト中のスクリーンショットが微妙に異なることが想定されますのでご注意ください。
また、StarSuite7と8ではファイルの拡張子が異なっていますので、テキスト中の拡張子の部分は、適宜読み替えてください。(例えばStarSuite Writerの場合、7では「.sxw」ですが、8では「.odt」になっています。)

プレゼンテーション

学園祭やサークル活動などで、 自分の考えた企画や計画を発表した経験をもつ人は多いのではないでしょうか。 これがまさにプレゼンテーションです。
社会に出ると、皆さんが行う企画発表や商品セールスのプレゼンテーションが、 皆さん自身の給料を決める大きな要素となったり、 場合によって会社の業績を左右する重要な契機となったりします。 これが成功するには、企画や商品自体の質が、もちろん一番重要ですが、 プレゼンテーションの方法が成功の成否を決める大きな要素でもあります。 つまり、プレゼンテーションの方法が悪いと、 その価値を充分に相手(聴衆)に伝えることができず、 正当な評価を受けることができなくなるからです。


就職活動のときには、皆さん自身がどんなに良い"商品"であるかを、 人事課の人に如何にアピールできるかが、採用の鍵となります。 このようなときも、 皆さんがどんなに素晴らしい素質をもっていたとしても、 プレゼンテーションの方法が悪いと、皆さんの良さが伝わらず、 不幸な事態を迎えることになります。

それでは、どうすれば、効果的なプレゼンテーションができるのでしょう。
それには、充分な準備が必要になります。
  • プレゼンテーションの準備

    • プレゼンテーションの目的を明確にする
        何を主張したいのかが分からないプレゼンテーションは、 プレゼンテーションと言えません。

    • 効果的な論理展開を検討する
        主張点を納得してもらうには、 その必要性や効果が明確化する論理展開を考える必要があります。

    • 内容を的確に表現する魅力的な資料を作成する
        単なる演説では、相手に興味を持続させるのが困難ですし、 主張したい事柄のイメージが、相手の知識に左右される場合があります。 そのため、資料を作り、 その資料を提示しながらプレゼンテーションを行うのが一般的です。 ですから、この資料の良否が、 プレゼンテーション成功の鍵になると言うこともできます。

    • プレゼンテーションの練習を行う
        人を前にして話すのは、結構難しいものです。 誰か知合いを前にして、何度も練習し、できれば批評してもらうと、 本番で効果的なプレゼンテーションが期待できます。

  • 上記をより効果的に行うためには、以下のような事も必要です。

    • 聞き手が誰なのか把握する
        これにより、背景を説明する度合や、使う用語など、 聞き手に合ったプレゼンテーションの内容にすることができます。

    • 聞き手の興味、関心を持続させる方法を検討する
        これは、一般的には難しいですが、 常に頭に入れておく必要があります。
効果的なプレゼンテーションを行うには、上記のように、 色々な準備が必要となりますが、 その中の重要な鍵である 「資料」の作成および提示に特化したアプリケーションソフトがありますので、 今週は、このソフトウェアについて練習します。

プレゼンテーションソフト

プレゼンテーションの資料作成・提示に利用するアプリケーションソフトウェアは、 一般に、以下のような機能があります。
  • PCの画面全体での資料提示機能
      プロジェクタ(投影機)で、 PCの画面をスクリーンに投影し資料を提示するための機能です。 メニューやアイコン等が表示されませんので、 聴衆が資料に集中できます。 通常、1ページずつ資料を提示して行きますので、 「スライドショー」と呼ばれます。

  • 箇条書き機能
      通常説明は、短い文章の箇条書きで書きます。 そのため、通常は箇条書き状態(モード)になっています。

  • 作図機能および図の取り込み機能
      視覚的にアピールするものほど、 効果的な資料となります。

  • 共通の書式設定機能
      資料全体を通して、同じ書式で作られた資料は、 聴衆に安心感を与えます。それを設定するための機能です。 一般に「マスター」や「マスターモード」と呼ばれるところで、 設定します。
    資料中には、そのページをアピールするため、 共通の書式と異るものがあるのも一般的な手法です。

  • すべてのページに共通の図や背景を設定するには...


    マスターモードで、画像を付加したり背景を設定することで


    すべてのページが、共通の書式に変わります

  • 各種資料の作成機能
      プレゼンテーションに使う資料は、 単にプロジェクターで映すだけでなく、 手持ちの資料として配ったり(「ハンドアウトモード」)、 プレゼンテーション時のメモを書いたり (「ノートモード」)するためのものもありますが、 これらの資料も作成することができます。
    また、それ以外に各ページの一覧を見たり(「スライドモード」)、 各ページの内容を大雑把に書いたり見たりする(「アウトラインモード」) などの機能もあります。

  • ハンドアウトモード ノートモード
      
    スライドモード アウトラインモード
  • アニメーション機能
      箇条書の各項目を動かしたり、 ページの切替えに変化をつけたり、画像を動かしたりする機能です。 これにより、こちらの見せたいところに、聴衆の注意を集める事ができます。

Copyright Toshihiro KITA, Eri Hayashi and Kenichi Sugitani 2005, All Rights Reserved