江川 良裕(えかわよしひろ)

江川 良裕(えかわよしひろ)

放送記者、商業開発・都市開発のプランナーを経て、(株)富士通総研にて主にインターネット関連の事業開発コンサルティング、社内人材養成、教育プログラム開発・外販に従事。2004年10月より熊本大学文学部コミュニケーション情報学コース(現コミュニケーション情報学科)准教授。専門は情報社会論。

教員として

他の先生に怒られそうですが、例えばIDの範疇を超えた野心的な研究を応援したいですね。広告と同じように人間相手ですから、どんな状況、相手に対しても絶対うまくいくというような理論や手法はあり得ません。IDの理論や手法を使って教材を設計しました、で終わらないことが大切だと思います。

研究者として

リチャード・ワーマンが述べたように、コミュニケーションの大部分は誰かに「××して欲しい」というインストラクション=教育であり、マーケティングにおける広告などのプロモーションは態度変容を促す「教育」と位置づけられます。教育の範疇をより広く捉えること、さらには、理論や手法に関しても、私の専門分野である経営学のフィールドでの人材育成、行動経済学などに加え、表現などクリエイティブな分野に興味をもっています。例えば、飲食店などのトイレの男性便器に「的」が書かれている、Webの情報デザインによって購買率が変化する、そういったちょっとした行動変容っておもしろいと思いませんか?