ご挨拶

 

教授システム学研究センター(Research Center for Instructional Systems; RCiS)は、平成29年度に設置された我が国で初めての教授システム学の研究拠点です。

授業・研修等の設計を専門とする「インストラクショナルデザイン研究部門」、学習の実施・評価・改善サイクルをITの面から支援する「学習支援情報システム研究部門」、2つの研究部門の知見を、地域・企業における人材養成のニーズに対応した教育プログラムの開発・展開につなげる「地域連携システム研究部門」の3つの研究部門に所属する教員・研究者が協力し、日々、実践・開発・研究を進めています。

また、本センターのメンバーがこれまでに培ってきた知見を社会に還元するために、平成30年度からは、文部科学省の教育関係共同利用拠点<教授システム学に基づく大学教員の教育実践力開発拠点>として認定を受け、教育・授業設計に関する履修証明プログラムを提供しています。そして、令和元年度からは、文部科学省の持続的な産学共同人材育成システム構築事業<創造と変革を先導する産学循環型人材育成システム>の中核拠点および運営拠点(代表:東北大学)として認定を受け、拠点を構成する他大学と連携して、社会人向けに履修証明プログラム「産学連携教育イノベーター育成プログラム」を提供するとともに、「実務家教員育成・活用ナショナルシステム」を構築しています。

オンラインでの授業や研修、リモートでの学習支援は、実際に取り組んでみると、困難に突き当たったり、本当に効果的に実施てきているのかと迷ったりして、そのヒントやノウハウを求めている人は沢山おられると思います。当センターは、インストラクショナル・デザイン等、これまでに多くの研究者や教育実践が明らかにしてきた授業・教授設計に関する知見を、必要としている所に届けると共に、教育工学の知見を踏まえた、人工知能やデータサイエンス技術等の高度なテクノロジーIT技術を活用した教育システムを開発・提供することを通じて、テクノロジーの効果的な活用方法を、学内外に広く共有することで、さまざまな研究者・研究拠点との連携を深めつつ、社会に貢献して行く所存でございます。

教授システム学研究センター長
喜多敏博