インストラクショナルデザイン研究部門

 

ID部門では,下記に関する研究を行います。

  • eラーニングを開発・実施・評価できる高度専門職業人の養成
  • 教授システム学領域の研究者養成

本部門は、一言で言えば「人の学びを支援する」研究を行っています。人の学びを支援するというと、学習の仕方や教え方を改善することかと思われるかもしれません。もちろん、それらも含まれますが、もっと根源的かつ広範囲なテーマを扱っています。

根源的なテーマとは、たとえば、人が学ぶとはどういうことか、どうすればそのための動機が得られるのか、人の特性や学習段階に応じた支援方法はなにか、などが根源的な研究テーマとなります。これらは心理学や認知科学の知見をベースにしたインストラクショナルデザインの考え方をより深く、より応用可能な形にまとめていく研究と言えます。また、学習には様々な目的・過程・規模などがありますが、それぞれの特性に応じてどのように設計するのがよいのか、どう改善していけばよいのかを研究しています。教材設計、授業設計、研修設計、学習設計、評価設計、教育実践の点検・改善プロジェクト、専門職が育つ仕組みの構築などがキーワードとなります。これらのテーマの研究成果は人間の活動のあらゆる場面に適用が可能です。それが広範囲なテーマということになります。本部門での研究の中では、たとえば、企業・組織内人材育成、災害発生時の避難所運営スキルの修得支援、学習コミュニティの運営などが該当します。

また、本部門の名称にもあるインストラクショナルデザインは、教育・学習の効果・効率・魅力を高めることを主眼とし、そのためには「使えるものは何でも使う」という貪欲な側面を持っています。その観点で我々が注目しているのはICTの活用です。特にLMSやeポートフォリオを活用した教育設計と実践は、本センターの母体となった熊本大学大学院教授システム学専攻での教育実践成果が反映され、また本センターの研究成果を教授システム学専攻に反映するという循環が行われています。

上述したように本部門は「人の学びを支援する」研究をしています。人が学ぶ必要性や機会は人生の至るところで発生することを思えば、あらゆることが研究テーマになる、と言っても過言ではなさそうです。多様な場面でIDを活用し、社会に還元できる、人を幸せにする研究を推進していきたいと考えています。

連携研究事例

  • 大塚製薬(株):企業内教育へのID(インストラクショナルデザイン)の適用
  • サンライトヒューマンTDMC:職場学習環境の効果測定に関する共同研究
  • ソシオテック研究所 農林中金アカデミー:研修企画及び研修評価の品質向上について
  • ベネッセ:21世紀型スキルをはじめとした資質・能力育成・指導のためのコース設計の開発
  • リープ:トレーニングプラン作成のワークショッププログラムの開発