教授システム学専攻ニューズレター 2022年3月号(第3号)

温かい季節が近づいてきました。変わりありませんでしょうか。教授システム学専攻ニューズレター担当の久保田です。3月には、日本教育工学会の春季全国大会や教育システム情報学会の研究会などがあります。日本教育工学会全国大会にあわせて同窓会主催の発表練習会もありますね。GSIS関係者の発表をまとめて拝聴できる機会でもあります。全国大会にあわせて行われるので、今回を逃した方は次回参加をご検討ください。4月には入部式と学位記伝達式があります。新たな入学者を迎え、身の引き締まる思いです。また、修了するみなさま、本当におめでとうございます。不定期ではありますが、2ヶ月に一度程度を目指して情報提供してまいります。みなさんが教授システム学専攻や教授システム学研究センターの情報をキャッチするきっかけになれば幸いです。

今回の情報はこちら

  1. 学位記伝達式およびeLP認定証授与式(4/9)
  2. 博士後期課程全体ゼミ(4/10)
  3. 実施報告:博士後期課程公聴会開催報告(久保田)
  4. 実施報告:博士前期課程公開学位審査会開催報告(久保田)
  5. 報告:実施第5回RCiS研究会開催報告(久保田)
  6. 実施報告:第6回RCiS研究会開催報告(平岡先生)

 

1. 学位記伝達式およびeLP認定証授与式(4/9)

教授システム学専攻のイベントとして、2022年4月9日(土)に学位記伝達式およびeLP認定証授与式を行います。当日、修了者によるポスターセッションや同窓会主催のイベントなどが予定されています。対象者には追って参加申し込みや詳細について連絡いたします。新型コロナウイルス感染症の蔓延状況により、オンラインのみの開催に変更となる場合があります。

日時:2022年4月9日(土) 10:00-17:00

(プログラムなどにより時間が変更となる場合があります)

会場:東京会場およびオンラインのハイブリッド開催

[東京会場] ちよだプラットフォームスクウェア 会議室501+502
https://www.yamori.jp/access/

[オンライン] 参加申込時のメールアドレス宛にお知らせします

 

2. 博士後期課程全体ゼミ(4/10)

恒例となりました博士後期課程全体ゼミを2022年4月10日(日)09:00(予定) に開催いたします。 

全体ゼミとは、博士後期課程学生がお互いの研究活動について共有し、学生相互 および博士後期課程の指導を担当する教員全員で議論する会です。 是非この機会に研究の進捗状況を披露いただき、多くの方との議論を通じて、今後の研究活動の参考にしていただければと思います。 

皆さんのご参加をお待ちしています。 

日時:2022年4月10日(日)09:00-12:00(予定)
対象:博士後期課程の学生
会場:東京およびオンラインのハイブリッド開催(予定)
内容:研究内容のプレゼンテーション(5~10分程度)、指導助言等 

参加申し込み方法や詳細については、後日連絡いたしますので、まずは予定の確保と発表の準備をお願いします。新型コロナウイルス感染症の蔓延状況により、オンラインのみの 

開催に変更となる場合があります。 また、発表者数により開始時刻、終了時刻が変更となる場合があります。 

以上、ご了承ください。

 

3. 実施報告:博士後期課程公聴会開催報告(久保田)

熊本大学教授システム学研究センター 久保田真一郎

2022年2月4日(金)に2021年度博士後期課程修了予定者の公聴会が行われました。在学生、修了生、同窓生、名誉教授など延べ66名の参加をいただきました。公聴会では、修了予定の三井 一希さん、市村 由起さん、カッティング 美紀さんの3名が発表され、それぞれに参加者からの質問に対して専門家として、しっかり受け答えされていました。三井さんは、ICTの活用段階を示したSAMRモデルを援用した取り組みをまとめられ、今後も継続的かつ発展的に小学校教員の情報端末を活用した授業の設計を支援する内容でした。市村さんは、MOOCs における質の高い学習を提供することを目的として、先行研究を広範囲にレビューされ、その結果と実践されていたコースの分析結果とを統合し、MOOCs のデザインのための「Ten Dimensions Model (10 要素モデル)」 を提案され、提案モデルにより既存のMOOCsの設計を改善する処方などについて説明されました。カッティングさんは、留学支援教育にインストラクショナルデザインの観点を取り入れ、留学前の事前研修を中心に設計され、その段階的な評価を通して、留学時の重要な行動(Critical behavior)を促進する留学支援教育の設計と評価方法について説明されていました。

見逃した方は下記よりご覧いただけます。

https://mahara.kumamoto-u.ac.jp/view/view.php?t=Sd9TbAwcX4uCPxN8feMR

 

4. 実施報告:博士前期課程公開学位審査会(久保田)

熊本大学教授システム学研究センター 久保田真一郎

2022年2月5日(土)に2021年度博士前期課程修了予定者の公開学位審査会が行われました。延べ142名の方に参加いただきました。18名の修了予定者による発表で、朝9時から夕方17時くらいまでの長丁場にお付き合いいただきありがとうございました。

見逃した方は下記よりご覧いただけます。

https://mahara.kumamoto-u.ac.jp/view/view.php?t=40Qh3ZWqnPKMuVdbk6eA

 

5. 実施報告:第5回教授システム学研究センター研究会(久保田)

熊本大学教授システム学研究センター 久保田真一郎

2022年2月6日(日)に第5回教授システム学研究センター研究会を開催いたしました。第5回教授システム学研究センター研究会では、博士・修士研究振り返りセッション、論文誌投稿準備セッションおよび研究構想メンタリングセッションが行われました。博士・修士研究振り返りセッションでは、11名の方が博士・修士研究内容について紹介され、今後のアクションプランなどについて1人1分で宣言いただきました。論文誌投稿準備セッションでは、発表申込された4名のそれぞれに論文投稿に必要なポイントをアドバイスする熟練教員をあて、25分間のディスカッションを行い、アドバイスをする教員を変えてセッション内で2回のディスカッションを行いました。厳しくも温かい言葉に悲喜交交の様子でした。研究構想メンタリングセッションでは、発表申込いただいた12名の1人1人に、教員1名が割り当てられ、研究構想マップを使って議論しました。25分のディスカッションを教員を変えて4回行いました。課題が具体的になった方ややることがいっぱいだということに気づいたなど、参加者の感想が印象的でした。教授システム学研究センター研究会では、研究される方を巻き込んだワークショップ形式での研究会を予定しています。みなさんの参加をお待ちしております。

 

6. 実施報告:第6回教授システム学研究センター研究会(平岡先生)

熊本大学教授システム学研究センター 平岡斉士

2022年3月8日(火)に第6回教授システム学研究センター研究会を開催いたしました。株式会社zero to one代表取締役CEO竹川隆司氏と当研究センター鈴木克明の講演をはじめ、RCiS連携研究員の八木街子さん、小池啓子さんからの報告がありました。RCiS連携研究員の八木街子さんからは、留学先であるハワイ大学での教育、研究支援について実情をご紹介いただき、参加者からの率直な疑問にも回答していただきました。小池啓子さんからは、コロナ禍の看護学教育において、自身の実践を通じてLMSや遠隔教育を推進された実績と苦労をご紹介いただきました。株式会社zero to one代表取締役CEO竹川隆司氏の特別講演では、アメリカのEdTechとデジタル人材育成の最先端事例、日本での取組みと成果についてご紹介いただき、また、当研究センター鈴木克明の講演では、2021年2月に出版された「教育デザイン研究の理論と実践(スーザン・マッケニー, トーマス・C・リーブス(著) 鈴木 克明(監訳)」の背景ならびに関連研究について説明と盛んな質疑応答が行われました。部門別活動紹介では、インストラクショナルデザイン研究部門、学習支援情報システム研究部門、地域連携システム研究部門より、それぞれ教員が活動内容を発表しました。研究会全体として、多様な視点・視座での発表があり、参加者からは「教育設計に実際に取り組み、苦労している方の姿を知り、とても励みになった。自分もなんんとか頑張ってみようという、前向きな気持ちになれた」とのお声もいただきました。次の機会にもぜひまたご参加ください。

 

編集後記

2月はイベントや行事が多く、2月が無かったかのように感じます。こうやってニューズレターを書くと、2月にいろいろあったなと感慨深く、思い返すことができました。関係の皆様が教授システム学専攻や教授システム学研究センターの情報をキャッチするきっかけになればと思います。アイデアや改善点などご連絡いただけると助かります。引き続きよろしくお願いいたします。

(ニューズレター 担当:久保田)

教授システム学専攻ニューズレター 2022年3月号(第3号)