学習支援情報システム研究部門

 

われわれの部門では、情報システムを活用した学習支援について広く扱い、学習支援のための教授法をもとにICTを活用したシステムの構築を目指しています。

 

学習支援のための情報システムというとLMS(Learning Management System)が有名ですが、LMSがあれば学習支援ができるとは考えていません。教育現場で必要な教授法を吟味し、教授するシステムの一部としてLMSの機能が利用できそうなのか、あるいはもっと他の情報システムの機能や情報通信技術が有効なのか、理論と実践を繰り返し、学習者の活動に必要な情報の収集・処理・伝達・利用のための教授システムの構築について研究しています。具体的には、次のような研究に取り組んでいます。

  • VUI(Voice User Interface)を使ったインタラクティブな学習アプリの利用
  • SNSの投稿を集約するシステムの利用
  • 学習成果の可視化
  • WebAPIを用いたマッシュアップによるダッシュボード
  • LA(Learning Analytics)
  • 標準技術によるシステム間連携

VUI(Voice UserInterface)を使ったインタラクティブな学習アプリの利用、そしてSNSの投稿を集約するシステムの利用は、学習者が情報を収集・処理・伝達・利用するシーンを支援する研究です。学習成果の可視化、WebAPIを用いたマッシュアップによるダッシュボード、LA(LearningAnalytics)は、学習者が情報を収集・利用するシーンを支援する研究です。

 

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いろいろな情報システムやその機能を利用した教授システムを構築した取り組みで、重要なのが標準技術です。標準技術LTI(Learning Tools Interoperability)により、LMSと学習に必要な他の情報システムとが連携し、LMSに学習成果が集約されます。学習ログは標準技術であるIMS Caliperを利用することで統一した記録となり、他の情報システムや他のLMSでの学習ログも統一的に扱ってLAに取り組むことが可能になります。複雑に情報システムが関係する教授システムを構築するために、標準技術によるシステム間連携を研究しています。

日進月歩の技術に対応し、効果的な教育を行うためのツールやプラットフォームの開発・アップデートを中心課題として、今後も活発に研究活動を進めていきます。

 

2020年度活動報告

2020年度学習支援情報システム研究部門研究成果報告