教授システム学専攻ニューズレター 2025年7月号(第22号)
みなさま、変わりありませんでしょうか。暑い日が続きますね。ご自愛ください。教授システム学専攻ニューズレター担当の久保田です。合宿形式の研究会「教授システム学実践研究会」を行います。修士研究や博士研究をより良いものにする機会としてご利用いただければと思います。教育システム情報学会全国大会、日本教育工学会秋季全国大会、ICoMEと全国大会やカンファレンスが続きますね。みなさんに会える日が楽しみです。
今回の情報はこちら
- 公開講座
- 教授システム学実践研究会
- 教育システム情報学会(JSiSE)全国大会
- 日本教育工学会(JSET)秋季全国大会
- International Conference for Media in Education(ICoME)
- 報告:教授システム学専攻20周年記念シンポジウム
- 報告と情報共有:EDUsummIT 2025
1. 公開講座
2025年度熊本大学GSIS公開講座の募集を開始しました!
本年度は、「インストラクショナルデザイン入門編/応用編」に加え、生成AI活用のための知識・スキルを学べる「AI実践アイデアワークショップ編/AIツール開発ハッカソン編」も開講いたします。
AI実践アイデアワークショップ編では、普段コーディングを行わない方でも、生成AI活用のための知識・スキルを学び、生成AI利用を考えるアイデアワークショップは受講して学んでいただくことができます。
普段コーディングを行う方は、生成AI活導入のための知識・スキルを提供し、AIツールを作成するハッカソンをご受講いただけます。コーディングの自信はないが参加してみたい、という方もご相談ください。ぜひ、ご活用ください。
GSIS公開講座 インストラクショナルデザイン入門編/応用編
https://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/koukaikouza/index.html
GSIS公開講座 AI実践アイデアワークショップ編/AIツール開発ハッカソン編`
https://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/koukaikouza/ai.html
2. 教授システム学実践研究会
対面で1泊2日の合宿形式で研究会を開催します。参加は任意です。下記ページより参加および発表を申し込んでください。ともに締切は2025年8月31日(日)です。
M1の方向けに、研究会で教員と修士研究について相談するセッション(メンタリングセッション)があります。自分の修士研究の構想を表現して共有する機会にしてはどうでしょうか。
M2の方向けに、修士研究について発表してアドバイスをもらうセッション(研究発表セッション)があります。
教授システム学専攻博士後期課程の方は、日頃の研究成果(研究発表セッション)や残っている研究構想(メンタリングセッション)を共有して、研究を加速させる機会としてはいかがでしょうか。
日時:2025年10月4日(土)14時30分頃から10月5日(日)正午頃まで
場所:筑後船小屋公園の宿( 福岡県筑後市津島2108-1 )
https://sites.google.com/go.gsis.kumamoto-u.ac.jp/idforum/
3. 教育システム情報学会(JSiSE)全国大会
教授システム学専攻関係者の多くが参加する教育システム情報学会(JSiSE)全国大会です。8/30から9/1の日程で行われます。研究発表や聴講はもちろん、専攻関係者と対面で会える機会でもあります。発表練習合宿などの企画も見逃せません。
日時:2025年8月30日(土) – 9月1日(月)
会場:早稲田大学 早稲田キャンパス(対面形式で実施)
https://taikai2025.jsise.org/
4. 日本教育工学会(JSET)秋季全国大会
教授システム学専攻関係者の多くが参加する日本教育工学会(JSET)秋季全国大会です。9/27から9/28の日程で行われます。研究発表や聴講はもちろん、専攻関係者と対面で会える機会でもあります。発表練習合宿などの企画も見逃せません。
日時:2025年9月27日(土) – 28日(日)
会場:ウィンクあいち(名古屋)
https://www.jset.gr.jp/taikai47/index.html
5. International Conference for Media in Education(ICoME)
International Conference for Media in Education(ICoME;アイカム)は、日本、韓国、中国、アメリカの関係学会が連携して行われている国際学会です。今年は韓国教育情報メディア学会(KAEIM)がホストとなりInha Universityにて開催が予定されています。オンサイトでの開催のようです。詳細は日本教育メディア学会のICoMEのページおよびICoME2025のWebページをご覧ください。
(参考:日本教育メディア学会)https://jaems.jp/icome/
日時:2025年8月7日(木) – 9日(土)
場所:Inha University, Incheon, Republic of Korea
https://www.icome.media/
6. 報告:教授システム学専攻20周年記念シンポジウム
20周年記念事業実行委員長 川村美好
2025年5月31日(土)教授システム学専攻20周年記念シンポジウムが品川の東京カンファレンスで開催されました。当日の参加者は200名超、13時より17時までの4時間にわたる実施でどのセクションからも興味深く、多くの学びを得られました。
20周年記念シンポジウムは学長の御挨拶から始まり、最初の基調講演では「教授システム学専攻:4つのIと社会貢献」では崎元元学長の「立ち上げに込めた思い」を、喜多教授から「社会貢献の成果」についてそれぞれの御講演があり、GSIS立ち上げ時の御苦労や学ぶ者そして修了した者に向けられた期待、そしてGSIS修了生の社会貢献の成果についてお話をいただきました。次の基調講演では日本デジタルラーニングコンソーシアム会長であり、教育システム情報学会の元会長である仲林先生による「外部資格認定と教育DXによる社会貢献」について御講演いただきました。続いての基調講演では、熊本大学名誉教授 鈴木先生より「教授システム学専攻の20年と未来展望」について御講演いただきました。
後半では、Purdue大学Jennifer Richardson教授の御登壇や、ライトニングトークではGSIS修了生の現状の社会貢献の様子や専任講師の今後の教育技術の可能性等を個々に発表し、﨑元先生よりコメントを頂きました。パネルディスカッションでは、株式会社富士通ラーニングメディアの佐竹秀彦代表取締役社長・仲林先生・鈴木先生によって「社会課題を解決する教育の力:教授システム学と熊本大学が果たす使命」というテーマのもとに活発なディスカッションが行われました。
シンポジウムの後には、会場ホワイエで参加者の皆さんで20周年を記念してお祝いの乾杯で締めくくりました。
20周年記念シンポジウムの開催によってGSIS誕生から20年間の足跡を振り返ると共に、教育の未来を考える良い機会となりました。また、改めてGSISの偉大さや素晴らしさを感じ、今後もGSISでの学びを社会に貢献するよう努なくては!と襟を正した一日でした。
※最後になりますが・・・
20周年記念実行委員会は昨年5月の発足し、GSIS教職員とワード同窓会長、修了生から選出された9名(小野、加嶋、徳永、福野、星野、増永、山下、山田、川村)で編成されています。修了生による20周年記念実行委員会では、教員代表の合田先生と各担当で打合せを重ねて当日に向けて準備を行ってきました。当日に皆様にお配りさせていただいた20周年記念誌の編集や記念品の選定・製作、加えて記念誌掲載写真、当日映写した写真の収集・編集はその賜物です。また、拙い面もあったかと思いますが当日の対応を行わせていただきました。同窓会からは、記念誌・記念品(タンブラー・ステッカー)をご負担いただきました。写真係は実行委員以外の同窓生(新垣さん)の御協力をいただき、当日の素敵な記録写真を撮影していただきました。
20周年記念シンポジウムは、熊本大学教授システム学専攻の周年記念であると共に、20年間代々続いた同窓生の皆様の御力に支えられ盛り上げられたのだと実感いたしました。シンポジウム開催の呼びかけに対して、当日は日本各地・海外から御参加いただきました。続々と受付に訪れるGSIS修了生の列を目の当たりにして、機動力の素晴らしさや底力の様なものを感じました。
皆様,本業の御多忙のところ御協力いただきましてありがとうございました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
まだまだ20周年記念事業は続きます。皆様の御参加等、引き続きよろしくお願いいたします。
参考:イベントカレンダー
7. 報告と情報共有:EDUsummIT 2025
EDUsummITとは?グローバルな研究者、政策立案者、教育実践者が集い、教育におけるIT技術の活用を研究成果から実践へとつなげることを目指す国際会議です。
今年のテーマ: 「未来の教育エコシステム設計~デジタル技術の役割~」
日時: 2025年6月23日(月)~25日(水)
会場:アイルランド・ダブリン市立大学 教育研究所(DCU Institute of Education)
構成:
* 9つのテーマ別ワーキンググループ(TWG)で、AIリテラシー、インクルーシブ教育、教師のデジタルスキル、未来社会への対応などを議論。
* 各TWGの成果として、政策提言や協同的出版物(eBookや報告書)作成を予定。
GSISからは、合田教授がTWG9 Bridging digital competence to digital citizenship: preparing learners for a digital society.「デジタル能力とデジタル市民権の橋渡し:デジタル社会に向けた学習者の育成」に参加しました。マジュムダール准教授はTWG8 Artificial Intelligence (AI), big data, teaching and learning: future challenges and opportunities「人工知能(AI)、ビッグデータ、教育と学習:将来の課題と機会」の共同リーダーを務めました。
EDUsummIT
2025は、教育におけるデジタル化やAI導入の今後を築く重要な国際プラットフォームです。政策・実践・研究をつなぐ多様な議論と共に、実用的な成果の発信も期待されます。興味ある方はぜひ情報収集を!
https://edusummit.info/
編集後記
暑いですね。暑さの度が過ぎて、ちょっとつらいくらいです。どうぞご自愛ください。引き続きよろしくお願いいたします。
(ニューズレター 担当:久保田)