教授システム学専攻ニューズレター 2023年9月号(第12号)

教授システム学専攻ニューズレター担当の久保田です。熊本も少しづつですが涼しさを感じるような時期になってきました。10月の研究会、第35回eラーニング連続セミナーなどイベントがあります。ぜひチェックしてください。公開講座など、知り合いの方で興味がありそうな方にお知らせいただければ幸いです。日程調整中ですがオープンスクールも予定されています。また,公聴会(2/2予定),公開学位審査会(2/3予定),次回研究会(2/3-4予定)もご予定ください.

今回の情報はこちら

  1. 2023年度教授システム学実践研究会
  2. 第35回eラーニング連続セミナー
  3. 公開講座
  4. 開催報告:LT連続WS(第5回)「GPTでオンライン学習教材を自動生成する」
  5. 参加報告:教育システム情報学会(JSiSE)全国大会
  6. 参加報告:日本教育工学会(JSET)秋季全国大会
  7. 開催報告:第34回eラーニング連続セミナー
  8. 専攻長オフィスアワー

1. 2023年度教授システム学実践研究会

かつて夏合宿と呼ばれていましたが、研究会に生まれ変わりました。対面(一部、ハイブリッド)での開催を予定しています。

2. 第35回eラーニング連続セミナー

国内外の著名なeラーニングの専門家をお招きして行っている熊本大学eラーニング連続セミナーのご案内です.多くの皆様のご来場を心よりお待ちしております.

STEM教育研究の最前線 – NSF助成研究プロジェクトの事例から –
Trends in Research Funded by NSF’s Division of Research on Learning in Formal and Informal Settings (DRL)

  • 日時:2023年11月18日(土) 13:30 – 15:00
  • 会場:熊本大学くすの木会館 レセプションルーム および オンライン(Zoom)
  • 詳細・お申込:https://www.ield.kumamoto-u.ac.jp/mod/page/view.php?id=706
  • 講師:Stephanie D. Teasley, Ph.D.
       Program Officer,
    Division of Research on Learning in Formal and Informal Settings (DRL),
    STEM Education Directorate,
    US National Science Foundation (NSF)
  • 概要:
    米国におけるSTEM教育研究をリードする喫緊の課題とは何か?K-12の学習について調査するために、どのようなアプローチや研究方法が用いられているのか?研究者たちは、どのようにしてフォーマルな教育とインフォーマルな教育を橋渡しするのか?米国国立科学財団(NSF)のSTEM教育局、フォーマルとインフォーマルな学習に関する研究部門(DRL)のプログラムオフィサであるステファニ・ティズリー博士が、NSFが助成する研究プロジェクトの事例をもとに、これらの疑問に答えます。また日本の研究者がNSFの研究に参加する可能性についても議論します。
    What are pressing questions leading STEM education research in the United States? What approaches and research methods are being used to investigate learning in grades K-12? How are researchers building bridges between formal and informal education? Dr. Stephanie Teasley, a Program Officer at the US National Science Foundation (NSF) in the STEM Education Directorate, Division of Research on Learning in Formal and Informal Settings (DRL), will address these questions with examples of NSF-funded research projects. She will also discuss possible opportunities for Japanese researchers to participate in NSF research.

3. 公開講座

毎年実施しております「インストラクショナルデザイン公開講座(入門編および応用編)」を、本年度も開催いたします。昨年度に引き続き、Moodleによる事前/事後学習および同期型ワークショップで行います。入門編は昨年度と同様に同期型のオンライン研修、応用編は同期型のオンライン研修に加え、一部の回を対面型の会場研修で実施する予定です。

ご興味をもっていただけそうな方へお知らせいただければ幸いです。

https://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/koukaikouza/

4. 開催報告:LT連続WS(第5回)「GPTでオンライン学習教材を自動生成する」

熊本大学教授システム学専攻 喜多 敏博

2023/8/26(土)14:00 からオンラインワークショップを行いました。参加登録者78名、実参加者56名でした。OpenAI が提供する GPT API を、Jupyter Notebook 上の python で利用する実習を参加者に行ってもらいました。

様々なトピックのオンライン教材向けの文章(説明文や小テスト問題)を生成し、それを元に教材原稿を試作し、またその原稿をMoodle(オープンソースのオンライン学習システム)の「ページ」や「小テスト」として利用できるフォーマットに変換することも試してもらいました。

参加者からは、GPTに与えるプロンプトの工夫の仕方がわかった、などの好評を得ることができました。近くまた次のワークショップを企画しています。

当日用いた資料や Jupyter Notebook ファイルは、

https://mdqu.rcis.jp/course/view.php?id=26

でご覧ください。

5. 参加報告:教育システム情報学会(JSiSE)全国大会

熊本大学大学院教授システム学専攻 後期課程1年 古堅裕章

2023年8月29日(火)- 31日(木)に2023年度教育システム情報学会(JSiSE)全国大会(第48回)が近畿大学東大阪キャンパス(会場)とオンラインによるハイブリッドで開催されました。本大会では4年ぶりに懇親会や現地企画が開催され、大会参加者は416名(うち現地参加者322名)、懇親会には151名の方が集まりました。

本大会のテーマは「XR がもたらす学びの場と新しい学習教育の可能性」であり、私も「VRとWeb ARを用いた人体解剖模型学習用ゲーム教材の開発」を発表させていただきました。前日の専攻学会合宿(発表練習合宿)では、食事会後の2次会のような雰囲気にはじめは少し戸惑いながらも、(ほんとうに)忌憚のない意見を多くいただくことで、多くの学びを得ることができました。直前での修正は大変でしたが、結果的にはひと回りもふた回りもレベルアップした学会発表を行うことができました。

来年は学会設立50周年で、千葉県の明海大学にて開催されます。発表練習会の雰囲気もつかめましたので、来年も専攻会合宿から参加して楽しく学びを深めていきたいと考えています。

  • 日時:2023年8月29日(火) – 31日(木)
  • 会場:近畿大学 東大阪キャンパス/オンライン(ハイブリッド開催)
  • https://taikai2023.jsise.org/

6. 参加報告:日本教育工学会(JSET)秋季全国大会

熊本大学大学院 教授システム学専攻 2年 中垣達

楽しく激しく学んでいる毎日ですが、暑くて熱い日本教育工学会(JSET)2023年秋季全国大会&発表合宿に参加してきましたのでご報告させていただきます。

まず9月15日(金)と9月16日(土)の夜に本専攻の発表合宿がありました。これは発表本番に向けて発表ポスターを持ち込んで練習を行うイベントです。発表の練習はもちろんですが、同期・後輩や教員の先生方から様々な視点でアドバイスをもらうことができる貴重な機会です。私は学会1日目に発表予定であったためその前日の9月15日(金)に発表練習を行いました。ここで練習しておけば本番に向けて準備万端という感じですね。

そして9月16日(土)~9月17日(日)に日本教育工学会(JSET)が京都テルサで開催されました。9月なので季節としては秋のはずですが、会場までの道のりは非常に暑くて夏そのものでした。9月16日(土)の午前は一般研究発表/企画セッションで、自分はポスター発表を行いました。発表合宿に参加していたのでスムーズにプレゼンテーションを行うことでき、新しく作ったばかりの名刺が大活躍しました。午後はシンポジウム、一般研究発表、懇親会でした。9月17日(日)の午前も一般研究発表/企画セッションで同期のポスター発表を応援してきました。午後はチュートリアルセッション/シンポジウムでした。今回驚いたのはポスターを持ち時間の50分で張り替える完全入れ替え制であった点です。それだけ発表者が多くて熱い学会でした。

あっという間に時間が過ぎて「オプションが大事」という意味を実感した3日間でした。

  • 日時:2022年9月16日(土) – 17日(日)
  • 会場:京都テルサ
  • https://www.jset.gr.jp/taikai43/index.htm

7. 開催報告:第34回eラーニング連続セミナー “Design and Evaluation of Effective Online Collaborative Learning: Applicatiotn of Community of Inquiry”

熊本大学教授システム学専攻 博士後期課程 鈴木真保

2023年9月19日(火)に「第34回熊本大学eラーニング連続セミナー」を、熊本大学くすのき会館とオンラインによるハイフレックス型で開催しました。会場・オンライン合わせて50名ほどの参加があり、盛況のうちに終了いたしました。

今回は米国パデュー大学からJennifer C. Richardson博士と前田有希子博士のお二人をお招きし、Community of Inquiry(CoI)フレームワークについて、ご講演いただきました。CoIは社会構成主義に基づくオンライン協調学習の設計と評価に活用できるものです。講演の後には聴講者からご自身の問題意識に基づく質問・コメント等もいただき、有意義な討論ができました。今後の教育実践に活かせるヒントを得ていただけたのではないかと思います。

8. 専攻長オフィスアワー

専攻長オフィスアワーは、正規生(M1, M2, D)を対象に教授システム学専攻の専攻長が東京オフィスにてオフィスアワーを行います。予約は不要で、学習に限らず、何でも相談できる機会です。客員教授の鈴木克明先生にもご一緒いただく予定です。詳しくは、メーリングリストによる通知を確認してください。10月以降の予定です。日程は調整される可能性もあります。いずれも 15:00~17:00 の予定です。

10月8日(日), 11月12日(日), 12月9日(土), 1月20日(土), 2月18日(日), 3月17日(日)

編集後記

関係の皆様が教授システム学専攻や教授システム学研究センターの情報をキャッチするきっかけになればと思います。アイデアや改善点などご連絡いただけると助かります。引き続きよろしくお願いいたします。

(ニューズレター 担当:久保田)

教授システム学専攻ニューズレター 2023年9月号(第12号)