第8期生 横田 喜和さん
横田 喜和さん 第8期生
埼玉県吉見町 福祉町民課健康保険係長
– 現在のお仕事について簡単にご紹介ください
埼玉県の地方自治体の職員です。健康保険(国民健康保険・後期高齢者医療)、国民健康保険税徴収の担当をしています。
– 本専攻に入学しようと思ったきっかけを教えてください
きっかけはいくつかあります。資格取得のために大学の通信教育で学んだ経験があって、なんだか脱落しちゃいそうになったり、脱落してしまう人を見ていて、もっとうまく出来ないかなと思っていました。それと、社会福祉士などの専門職の資格を取って教えることになったのですが、どうしたらいいかわからないということがありました。それから一番のきっかけは、国民健康保険の仕事のなかでは、健康診断に基づいて保健指導もするのですが、なかなか自発的に利用してくれる人が少ないという問題もありました。それでネットで調べていたら、都竹先生の記事を見つけて、こんなやり方があるのかと思いました。これまでの保健指導は保健師が「不健康になるから運動しましょう」「死んじゃうからやりましょう」だったのが、都竹先生のは全然違っていて・・・。詳しく読むと「インストラクショナルデザイン」と書いてあり、なんだこれは、と。なんだかちょっと怪しいな、大丈夫かこれは?と思いました。これが受験する1年前ぐらいのことです。
それで、まなばナイトと公開講座に参加して様子を見ました。そこで鈴木先生に、直球で、「インストラクショナルデザインって(保健指導に)使えるんです か」と聞いたんです。そしたら「使える」と。「態度学習だから難しいけど使える」「インストラクショナルデザインを学ぶなら今だよ」と言われ、今まであったこともない先生像の鈴木先生にビビットきて受験を決めました。
– 実際に入学してみてどうですか?
正直言うと、3つほど大学や専門学校で通信教育をやっていたので、同じようにテキストや参考書を読んでレポートを出せばいいと思っていたので、入ってビッ クリでした。全然違っていました。これは大変だぞ、と思いました。eラーニングって、自分でやらないと始まらないんですね。開けないと始まらない。 Pushされるわけではない。質問すると、熊本大学のどの先生もすごく親切で丁寧に返答をくださるのですが、自分がやらないと何も始まらない。私は1年の 前期の途中で一旦落ちかかって、辞めちゃってもいいかなと思うぐらい止まったんです。仕事が忙しくてどうしてもできない時期が合って、そうなるとパソコン を開けるのが怖くなっちゃって、、、進捗状況表が全部赤だと思うとどうしてもできなくなってしまったんです。でもやらなくちゃいけないと勇気をもって開け て、どうしたらいいでしょうとメールで聞いてみました。すると、すごくタイムリーに、親身に教えてくださったんです。喜多先生だったんですけど、IT系なんてやったことが無くて、本当につらかったんですが、2か月間フォローしてもらって、頑張れば進むというのが分かったんです。そこを乗り切ったら、なんとなくリズムがつかめました。今はうまくいっているかな?
– これまでの通信教育とはどこが違いましたか?
通信でも、(紙ではなくて)eラーニングの経験もありました。もちろん科目内容も違いますが、講義をビデオで流してあるのを見て、テストを受けるという形 でした。GSISが一番違うのは、スモールステップというんでしょうか、細かいタスクに分かれていることです。講義をビデオで見続けて最後に何かするとい うのがないのがいいです。進捗状況表が赤くなるのはユーザビリティ的にどうかなと思うのですが(笑)、それを除くと、私としては、ゴールが明確で、少しずつ進めていって、最後に成果物につながるというのがすごくやりやすいです。成果物(課題)を作るときには、この部分が前にやったことだから使おう、ここが 最初に考えたときは足りなかった部分だから書き直そう、というのが分かって、最後は「あ、できた」という驚きの感じなんです。たとえばインストラクショナ ル・デザインIIでは、企業向けのeラーニング提案書なんて作ったことが無いのに、毎回のタスクを積み重ねていけば出来るんです。これがすごく感じている 違いです。
– 同期とのコミュニケーションは、どうしていましたか?
同期のFacebookグループはあるんですけど、私はあまり使っていないですね。活発な人とそうでない人が極端な感じです。相談できる場というより、たまに「こんなものがありました」と情報を投げて、「いいね」という返す感じでしょうか。自主的に対面でもあまり会ってはいないですね。集中講義のときぐら いでしょうか。
-入学してもうすぐ1年ですが、現段階で1番の収穫はなんですか?
タスクをこなすのに必死で、まだこれというものはないですね。赤(タスク)を消すのに追われちゃっています。木を見て森を見ずというか、、、。今はなんとなくそれぞれのタスクをこなすことで、点を作っている感じです。点と点が体系だってつながるというところはまだですが、点が増えてきた感じはあります。それから後期に入って、科目単体にあるのではなくて、インストラクショナル・デザインIIがeラーニング実践演習や修論とつながっていたり、それがまた遠隔 教育実践論につながっていたり、、、というように横のつながりを感じています。
– SCCの印象はどうですか?
前期は業務命令に沿って進めていくという感じですごく助かりました。科目の課題が出されるだけだと、私は企業で働いた経験がないのでつらかったと思います が、ストーリーの中に科目があったので勉強しやすかったです。自分の場合は最初にストーリーがあることで入り込みやすかったです。後期は、そのイメージが 強かったせいか、自分でスケジュール管理をしていったりして、前期と違って戸惑いました。私は後期も前期と同じようにストーリーがあった方がよかったと思います。
– 入学を考えている人にメッセージをお願いします
やろうかなと思っているのであれば、一歩踏み出してみませんか。山は高いですが、やったらやっただけ、かけがえのない経験ができると思います。私もそうだったんですが、一歩踏み出す勇気があれば、変わると思います。ぜひ、一歩踏み出してください。
(2014年3月インタビュー)
※ 登場している方々のご所属および本専攻のカリキュラムや科目に関する記述は、インタビュー当時のものです。