第18期生 星野宏さん

星野 宏さん 第18期生
キャリアサポートオフィスprocess 代表
現在のお仕事について簡単にご紹介いただけますか
フリーランスのキャリアコンサルタントとして、高校や大学、社会人向けに個別キャリア支援や、講義・研修の企画・運営を行っています。また、キャリアに関する学会や勉強会の運営に携わり、専門職であるキャリアコンサルタントの資質向上に取り組んでいます。
最近は、動画教材の撮影・編集や、企業向けのインターンシップの設計支援など、キャリア教育やキャリア支援を軸に幅広く活動しています。
本専攻に入学しようと思ったきっかけを教えてください
キャリアコンサルタント仲間にGSISの先輩がいらっしゃり、研究に関わらせていただいた経験がきっかけです。
昔からデザインに関心があり、以前はWebデザイナーとしても働いていました。現在は、講師として登壇もするのですが、研修の企画や教材の制作の方が圧倒的に好きです。一方で、自分なりに工夫を重ねる程度で、行き詰まりも感じていました。
そこで、先輩からインストラクショナルデザインの話を伺い、「教材設計マニュアル」を手に入れて、「これだ!!」と思ってからは、もう学ぶ以外の選択肢はなかったです。
実際に入学されて、いかがでしたか
面白くて、楽しくてしかたがないです。今まで自分がやっていた実践が理論的に把握できたり、新たな知見を得られたりと、気づきと学びの連続です。昔から塾などに通ったことがなく、独学で勉強をしてきたので、GSISのフルeラーニングの学び方も自分に合っていました。
生活も変わりました。入学前も色々と学びはしていましたが、入学後は、学びの量と質が増えました。9月や3月などの科目の空白期間は、タスクや課題がない不安感に苛まれたこともありました。
学んだことは、どのように役立っていますか?
大学の講義や企業向けの研修の設計や教材づくりに役立っています。例えば、もともと資料の見やすさは工夫していたのですが、ARCSモデルや9教授事象など、IDの理論を活用できるようになった結果、わかりやすさ、伝わりやすさも加わったと感じています。
また、tell meではなくShow meを意識するようになり、講師として登壇する際も、例示や実演を取り入れて、受講者から好評が得られる機会が多くなりました。
普段は、どのように学習を進めていましたか?
隙間時間を有効活用していました。まずは学習のタスクや課題などの概要を掴んで、どれくらい時間を要するのかを見積もり、自分のスケジュールの中で確保できる時間に合わせてやるべきことを整理していました。科目履修生から学びを始めていたので、入学後、一つ一つの科目や研究にゆとりをもって取り組めた分、学びも深まりました。
あとは、先延ばしにせず、とにかく手をつけました。常に頭の片隅にアウトプットすべきことを置いておくと、普段の生活の中で課題のヒントが見つかったり、ふと思考が進んだりと、机に向かって考えているだけよりも学びやすかったです。
また、「学んだ成果は、すぐ現場で使う」を意識して行い、できるだけ理論と実践をつなげる工夫をしていました。学び方が上手くなったなと実感しています。
学生間のコミュニケーションはどのようにとられていましたか?
基本はMoodleのコメントで意見交換をしていました。みなさん、職種も業界も異なる方が多く、お互いの課題に対するコメントの交換は、新たな学びにつながる貴重なやり取りでした。
同期型のセッションでは、Zoomで直接ディスカッションもしていたので、学会やGSISのイベント等でお会いした際も、すぐに打ち解けて、科目や研究の情報交換ができました。
フルeラーニングだと、関わりも少なくなってしまうのかと心配していましたが、濃厚で濃密なコミュニケーションができました。
先生とのコミュニケーションはどのようにとられていましたか?
研究においては、毎週のオンラインでの同期セッションで進捗を共有したり、メールで相談もしていましたが、対面でお会いできる機会を逃さず、コミュニケーションをとっていました。
学会やオフィスアワー、合宿、同窓会企画など、対面で集まる際に時間を作っていただき、科目で困っている部分や、研究の進め方についてアドバイスを頂きました。自ら求めれば、快く応えていただける先生ばかりです。
夜の懇親会など、インフォーマルな時間も、貴重な財産になっています。
専攻を修了して得た収穫はなんですか?
研究者としての視点です。修了以前はひたすら実践ありきでした。GSISの学びを経て、修士論文に取り組み、現在は「この実践をまとめられれば、多くの方と知見を共有できるのではないか」「こうすれば、これまで明らかになっていない部分がわかるのではないだろうか」など、これまでの自分には無かった視点で物事を捉えるようになっているのは、大きな収穫です。
そして、人脈もがもっとも大きな収穫です。ここに来なければ出会っていなかった同期、先生方、先輩、後輩など、GSISを通じてできたつながりは、私にとっての財産です。
最後に、これから入学を考えている人にメッセージをお願いします
仕事をしながら最後まで完走するには大変さもあるかもしれませんが、それ以上に得られるものが多いです。知識、技術、態度、人脈、達成感などなど、全てやり遂げた時の気持ちを想像したら、頑張ろうと思えるのではないでしょうか。同期の存在も、とても大きな支えになります。
また、入部式で「オプションが大事」と言われました。科目の学びはもちろんですが、学会や合宿、懇親会も含め、全ての時間がかけがえのない学びの時間です。私は仕事の都合がどうしてもつけられずに参加できなかった機会もあったからこそ、参加できる機会への熱量は強かったと思います。
修了後も同窓会企画などオプションは続くので、末長く学びが続けられるGSISで、ご一緒できることを楽しみにしています。


